前回の瑞牆山から帰って来た後、ますますモチベーションが上がってきまして、
ずっと雨が続く中天気予報と睨めっこしていると、金曜日の朝から昼まで晴れが安定しているとのこと。
今回行くのは東照宮から少し離れた、いわゆる奥日光。
登るのは北関東の名峰「男体山」。
5時を過ぎ朝焼けが始まると、今回登る男体山の山容が露わになります。
単純な標高差で言えば丹沢塔ノ岳を大倉から登るくらいでしょうか。
考えるだけであの時の記憶が思い浮かびます。
ちょっとキツいかもって人向けに、裏には別登山口もあるみたい。
すぐに登山道にアクセス出来る良い立地。
ちょっと早く来ると閉門してます。
と言うのも、男体山はここ二荒山神社の御神体で、その登山には制限がかけられてます。
このコースは二荒山神社を始点に、1合目~9合目地点を経て、山頂を目指します。
コースごとに歩行路も変化していくのがモチベ維持に魅力的。
上り始めてすぐ、1合目へ向かう階段。
蹴上も幅もそこそこあって歩きやすいです。
この1合目~3合目までは木の根が張ったヤブを歩き続けます。
2合目の標識が見当たらない!って言われてたのでよく探しましたが、
本当になかったですね。どっか行っちゃったのかな?
サンゴハリタケでしょうか。図鑑では見ましたが生で見たのは何気に初めて。
こちらには巨大なのが出てました。
サルノコシカケの近種なのは分かりますが、ブナサルノコシカケ?
何か木星っぽくてかわいい色合いをしてます。
3合目からは舗装された林道歩きへと変わります。
舗装路は長いと退屈ですが、ここまで結構疲れるので小休止にちょうど良い感じですね。
林道を暫く進むと4合目、いよいよ男体山の山道に到着します。
ここから岩やロープを掴みながら登るので手袋は必携。僕もいつも使ってる手袋を使います。
しかし話には聞いてましたが結構ルートとしてはキツいですね。
まあ1200mを直登する以上軽いわけはないんですけど。
前日からちょっと降ってたので心配はしてましたが、泥濘はなくて歩きやすかったです。
4~5合目までは樹林の中をひたすら登ってく感じです。
足場は悪くありませんが結構しんどい。
でもたまに切れ間からこういう景色が見えるので、活力も溜まります。
男体山側から吹き降りる風が熱気を飛ばしてくれるので、逆にこの時期でも寒いくらい。
さて、小屋のある5合目を通り過ぎた辺りから道が岩々してきます。
なかなかヒヤッとする高度感のある岩場なので、気を付けて登りましょう。
僕はこういう岩場を登るのが結構好きなのでゴツゴツしててうれしい。
6合目を通過したあたり。
だんだん5合目のような樹林帯は減って、代わりにゴツゴツ感が増えてきました。
ここまでだいぶ登ってきましたが、ふと後ろを振り返ると、
麓の中禅寺湖と紅葉初めの黄色が凄い綺麗。
半月山の方も紅葉したら凄いんだろうけど、これはこれであり。
この絶景が見える岩の隙間で巣を作ってるクモもいました。
人間で言うとこの土地は坪単価600万円くらいでしょう。六本木くらい。
6合目の最後にハアハア言いながら、7:30頃7合目に到着。
直登は労力と時間の差が激しいので、時間が濃密な感じは悪くありません。
ちょっとここで休憩してペースを整えます。
息苦しい時は息を吐き切ってから深呼吸すると治る。
ここからも岩場はどんどん続きます。
気を付けて登ろう。急いでも良いことなんて1つもありません。
8:00 8合目、瀬尾神社に到着。
ここで無事に帰れることをお祈りしておいて、次に進みます。
このあたりからだんだん紅葉が強くなってきました。
8合目から少し登ると、ようやく長かった岩場が終わります。
といっても1時間ちょっとしか登ってないんですけどね。楽しかった。
奥には南アルプスかな?あれは
ここからは比較的落ち着いた感じの道に戻ります。
直登なので岩場みたいに全身で登れない分、ふくらはぎがエラいことになります。
写真で見るより結構傾斜があって登りにくいです。
こうやって見ると修験道というかなんというか、開山した人すげえ!ってなるよね。
土嚢袋の傾斜を上ると9合目にかかります。
もう残りはわずか!
なのに階段が最後に待ち受けてるっていう。そんなに長くなくて助かりましたが。
階段を登りきると一風変わった風景に出ます。
火山噴火により形成された地帯です。
男体山は7000年前に噴火したことが判明している活火山です。7000年前って言うと結構最近ですね。
その時の溶岩なのかは分かりませんが景観が実に見事。
昔に読んだ昔ばなしの鬼の住処な風景が広がってます。
そしてここで見る風景も、来た苦労を思えばまたひとしおですね。
ここを登るといよいよ山頂です。結構足場が滑るので気を付けよう。
8:45 男体山登頂。
快晴です。最高です。
この時はアルプスや近郊の山は勿論、富士山も見えて絶好のロケーションでした。
男体山山頂にはこのような剣があります。昔あったのが壊れて、
最近になって奉納されたんだとか。
この剣を使うとこういう写真も撮れるんですね。
その場で山座同定しようと思いましたが結構難しい。日光白根はすぐわかりますが。
こっち来たの初めてなのでまた次回どこかに登ったらにしましょ。
紅葉は4分くらいですかね?もう少し、10月中旬になればもっと黄色味が増すのかな。
大満足で中禅寺湖方面見ながら朝食のおにぎり食べて、ダラダラしてたらガスって来ました。
加えて電車組の人?も多く登ってきたので昼になる前に降りようと思い9:50出発。
帰りは来た道で帰るピストンなので、キツいところも分かるのが良いですね。
交通機関で来たなら戦場ヶ原方面に抜けるのもおすすめかもしれません。
続々と登山客とすれ違いながら降りていきます。
車で早く来れば閉山もバスも無縁なのでゆーっくり降りられますね。
白くて黒いのがいい感じに毒々しくて目を惹いた。
7合目や5合目で休憩しつつ、12:50に下山完了。
下山したら神社の参拝客や観光客がいっぱい来てました。道は混んでるって程でもなかったからよかったけど。
お腹空いてたので昼食にすることに。
昼食はレークス日光のハンバーグステーキセットをいただきました。
食べた後は近場の華厳の滝を見に行くことに。
見た感想としては、すごいおっきかったです。
クソみたいな感想しか出せませんが事実だからしょうがないね。
エレベーターで下まで降りられるみたいですが降りてみたらもっと違う感想が出るのかな?
まあまた来た時に考えましょう、そこは。
エレベーターは気分じゃないからここで眺めて終わり pic.twitter.com/CKCkmwxxNI
— 成瀬晶 (@akiranngo_M) 2018年9月28日
僕としてはこっちの方が気になりましたが。なんだよ餃子コロッケって。
おいしいもの2つ合わせたらWおいしいみたいな発想、だいすき。
この後は15時に温泉入りに行きました。
奥日光は日帰り入浴出来るところが実質はあまり無いみたいなので、
清滝ICのすぐ近く、やしおの湯で入浴。
やしおの湯 ~日光市温泉保養センター | 一般財団法人日光市公共施設振興公社
熱い湯で一気に疲れが取れました。お値段も手ごろで、ここ周辺の山行にはちょうど良いんじゃないでしょうか。
疲れが取れたはいいんだけど代わりにあったまりすぎて超眠くなるのがキズですが。
お風呂も入ったので日光を後にし16時に出発。
それからは佐野SAや狭山で休憩しつつ日付が変わってから家に着いたって感じですね。
いや、日光良いですね。
今まで観光地だからって敬遠してた衒いがありましたが、
なかなか蓋を開けると楽しいところだなと思いました。
いずれ機会があればまた行きたいところです。次は電車で行きたいですね。もう車は疲れるから…。
それではまたお会いしましょう。では。