アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2018年10月25日 奥多摩むかし道

タイマーさんが仕事しない。

 

どうもどうも。

今日も5時くらいに起きようと思ったら7時を過ぎてました

目覚まししない目覚ましなんて大っ嫌いだ。

 

ということでね、初っ端から遅刻しちゃいまして、ちょっとローテンションで出発。

予定では目的地は川苔山

上まで登るのもかったるいので、聖滝百尋の滝を見て戻ってこようかなと思って奥多摩駅へ。

 

 

 

 

 

到着したのが11:30。おっっっっっそ。カタツムリも呆れとるわ。

次の川乗橋へのバスが12:30という2連コンボを受け、川苔山はキャンセル。

奥多摩湖に行こうかなー、でもバス出るの遅いしイライラすんね、とか思いながら地図と睨めっこ。

 

「しょうがないから奥多摩ブラブラして、どっかの神社でも参って帰ろうかね。」と思って歩いてるとふと目に留まったのが

 

奥多摩むかし道→

 

んんんんん?何か面白そうな響きしてんな…と、見てみると到着地が奥多摩湖

ちょうど良いので今日はトレッキングでもしましょ。

 

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奥多摩むかし道。または旧青梅街道

氷川(奥多摩駅周辺)~小河内(奥多摩湖周辺)の道は古くから交通の要所として用いられていたが、峻嶮で道幅も狭く距離もあった為、

明治の折に道の見直しが行われ、山腹を経由した生活道路が設けられた。

東京山梨間を繋ぎ、長きに渡り奥多摩の重要な道路として用いられたが、昭和に小河内ダムが建設され、

建設道路が国道として一般開放されてからは、生活道路としての意味合いも薄まっていった。

総距離約10km。人の往来も疎らになった今も、随所に昔の面影を残す、奥多摩でも人気のトレッキングコースの1つ。

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結構見どころがあるので、スタンプラリーみたいで飽きなさそうでちょうど良いや。

氷川駅から歩いて10分もすれば入口に到着。

 

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羽黒三田神社。羽黒と言えばハグロトンボは僕の一番好きなトンボです。

実家の池に来てるのを見ると目を奪われたものです。華奢でパタパタ飛ぶ感じが良いよね。

え?神社について?...本堂に着くまでにとんでもない長さの階段があったので、ね、うん。

 

この羽黒三田神社からは最初の交通の難所羽黒坂が待っています。

 

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昭和以前、馬や牛、人力で荷物を運んでた道です。

僕なんてせいぜい5kgあるかないかのザックですが、昔の人は重い荷物を引いて坂を超えてたと思うと、今の技術の豊かさを感じますね。

 

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羽黒坂からは愛宕山が見えます。

特徴的で分かりやすくて氷川のシンボル。

階段さえ何とかなれば登りに行ったんですけどね。

 

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STAND BY ME。

水根貨物線(東京都水道局小河内線)小河内ダム建設時に資材運搬を目的として造られた貨物線路。

1952~57年の僅か5年半の間のみ運行し、その後廃線となりましたが、60年後の今でも遺構が存在し、かなり堅牢に作られていることが伺えます。

背景には小河内ダムへの観光客の呼び込みとして、旅客転用を前提に整えられたことがあります。

ですが思ってた程の採算が見込めずか、はたまた危険性からか話がポシャり、廃線となって今に至る、という話。

 

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このような遺構が朽ちていく様は栄枯盛衰を感じさせるというか、はたまた自然の勝利というか。

比較的しっかり残ってますが、食害や腐食で歩けたものじゃないので渡るのは止めときましょう。

 

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サラシナショウマ

ムーミンに出てくるニョロニョロみたいでかわいい。

 

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とまあ、羽黒坂から暫く歩くと槐木(さいかちぎ)に到着します。

羽黒坂を上り詰めた後にイカの巨木が見えるので、転じて地名になったという場所。

イカチは樹液が豊富に出る樹で、カブトムシがよく集まるので子供の頃に見た人もいるのではないでしょうか。

秋頃に成熟した果実を付けますが、界面活性効果を持つサポニンを含む、要は自然の石鹸です。絶対食べちゃダメ。

 

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自然と人工物の融合ってワクワクしません?

廃墟は逆に恐怖心が先行しますが、こういうふとした所にある自然の浸食が好き。

 

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トレッキングコースと謳ってますが、がっつり生活道路なのでその辺の注意は必要ですね。

夏っぽい写真が撮りたかったんや。

 

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カンパニュラかな?嫌味のない紫。

 

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階段を上ったり下りたりして、また集落から離れてむかし道へ。

このルートの途中にベンチがあったので、ご飯にしようと思って結局食べずに進みましたが、

その後5分間に2回サルに出会いました。しかもベンチの方に進んで行ったのでヒヤッとした。

実際3mもしない距離ですれ違うと威圧感がヤバいっす。

 

ここから崖崩れ注意を横目に進み、休憩地点に到着。

 

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不動の上滝。落差7mとそこまで大きな滝ではありませんが、

古くから往来する人々に清涼を与えたとされ、風通しが良いのか、近くまで行くと確かに涼しい。

 

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小川を見ながらご飯休憩。

本日の昼ご飯は凄まじい手抜きですよ。

 

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ザ・料理しない男の弁当

でも野郎の弁当って大体こんなもんじゃないですか?

逆に僕がキャラ弁し始めたらいよいよ末期だと思います。

 

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今日はデザートもあるぞ。

味はまあ、ふつーーー。伊予柑が食べたいけど、仕方ないのです。

 

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堤を眺めながら小休止したところで、出発。

ここの傍にもトイレがありますが、このルートの良いところの1つに、トイレに困らないというのがありますね。

何気にトレッキングルートとしては重要ですよ。

 

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水根貨物線跡の続き。廃線渡りをお勧めしないのはあの高さだからですね。

ていうかそれ以前に草木がすごそう。

 

このまま林道をてくてく歩ていくと神社に到着します。

 

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白髭神社

何か聞いたことあんな、と思ったら以前行った小網代の神社が白髭神社でした。

akiranngo.hateblo.jp

てっきり水神かと思ってたんですが、違うのかね。

神社については門外漢なので語れません。すまねぇ。

 

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白髭大岩

オーバーハングしたこの岩は、古生層の石灰岩の巨大断層。

古くは御神体として祀られていたとか。

 

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う、腕が食われたアアアアアアアア!!!!!!!!

 

 

 

 

 

アホな茶番で遊びつつ歩いてると国道沿いに出ます。

ここから川と国道に挟まれながら、楓が見頃を迎えると綺麗だろうなって道。

 

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惣岳(そうがく)渓谷

ちょうどこの景色が見えるあたりが、駅と湖の中間地点。

アクセスには徒歩くらいしかないので、そこまで人もいない紅葉狩りの好スポット。

怪岩巨岩が寛保二年(1742年)明治の大水害で押し寄せ、現在の渓谷美を作ったとされています。

ターコイズブルーの流れと紅葉の組合せは一度シーズンで目にしたいですね。

11月に見頃を迎える紅葉渓谷、いかがでしょうか。

 

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そんな渓谷美を一望できるしだくら橋

この吊り橋を渡ると小さな社と滝があります。

コースではないので引き返しましたが、ルート的には惣岳山に繋がるのかな?

 

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ワサビ栽培ですかね。

御前山の近くはワサビ田があるとか聞いたことがありますし、ここでも育ててらっしゃるのでしょうか。

最近ワサビふりかけにハマってる。かけすぎると辛いけどおいしい。

 

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馬を水場に休ませて、茶店で休憩した時代の名残りとか。

 

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とまあ、色々見どころがある中歩いていくと、道も開けてきます。

ここまで惣岳渓谷に沿って歩いてきましたが、ここから先の舗装路は一般人は入れない小河内ダムの専用道路。

一度折り返して、山腹に入り小河内ダムの横を突っ切ります。

 

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ここから先は軽い坂が続く木のトンネル。

駅側から歩いてきたのは僕の他にいませんでしたが、湖側からは結構すれ違ったので、

多分この山道を最後に取っておくのを嫌ったのでしょう。

 

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ヤマゼリ

僕こういう花好きなんですよってランタナの時にも言った気がする。

スズランとか、小さいのが寄り添う花が好きなんですね。

 

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そんなこんなで山道を進んでいくと、集落と合流します。

趣深い盆栽が育てられてました。

 

ここから民家の脇を通るむかし道。

途中の浅間神社に参りながら進んでいきます。

昔の行者もこんな感じで参拝していったのでしょうか。

民間信仰の仏像が多い道なので、参拝客も多かったのかもしれませんね。

 

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むかし道でも特に過去の面影を残す石畳を登ると、

お目当てだった小河内ダム奥多摩湖が眼前に見えてきます。

 

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スタートは秋晴れといった空模様でしたが、

歩いてるうちに少し陰ってきました。ここまで大体3時間半くらい。

晴れ間の窪んでるところから右の山が月夜見山、その隣の尖った山が大ムゾ山

奥に見えるのが奥多摩三山の三頭山ですね。

月夜見山は名前も綺麗ですが、駐車場があってそこからの奥多摩湖の眺望が良いんだとか。

 

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この奥多摩湖を一望できる青目立不動尊では、昔この付近で行われていた農具や、この地にあった味噌蔵等の展示が行われています。

 

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当時の膳や甕から、モンハンに出てきそうな鋸までが一般公開されています。

あと非常にカメムシくさい。山奥の蔵の宿命。

 

青目立不動尊の横はCafe Indigo Blueと言う喫茶店で、甘味を食べながら先程のパノラマを楽しめるそうです。

奥多摩Cafe Indigo Blueはダムマニア涎水のパノラマとインスタばえする甘味 | 東京都 | LINEトラベルjp 旅行ガイド

行った時にはやってるかどうか分からなかったのでスルーしちゃいましたが、

ここには道路も通っていて車で来られるので、奥多摩湖を見た後に寄ってみて、

別の角度で眺めながら楽しむのも一興ですね。

 

ここから舗装路と合流するので一安心ですが、むかし道は舗装路を更に進んで山腹へ再び戻ります。

 

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一蓮托生。

 

まあ山腹と言っても距離はそこまでありません。

この道は七ツ石山鷹ノ巣山へ繋がる登山道とぶつかり、奥多摩湖方面へと降りていきます。

その道中に、

 

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時期外れのサクラが咲いてました。

今年は台風の影響で落葉が早く、サクラが狂い咲きしているとの噂は聞いていたのですが、

まさか見かけるとは思わなかった。

サクラも近頃の異常気象に辟易しているのでしょうか。

 

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うーん、東南アジア風味というか、何とも言えない味が出てる。

アジアなだけに、というダジャレではないです。

 

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ホオズキ

浅草のホオズキ市は有名ですがなかなか行く機会と気力が沸かないんですよね。

来年くらいには行ってみても良いかな、と思うんですが、やっぱり人込みが凄いところに行くのは二の足を踏んじゃうので...。

鬼の灯。好きな草の1つで、実家にも植わってたので、よく掴んで振り回してました。

よく食べなかったよな昔の自分。褒めてやろう。

 

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参道を降りていくと16:10、終着点、水根バス停到着。

奥多摩湖バス停まで歩くのも考えましたが、バスがちょうど良い時間に来るのでここらで今回のトレッキングは終了。

 

バスで帰ると、この時間じゃ誰も他の停留所で止まらないので、15分もかからずに奥多摩駅に到着しました。

国道は山を突っ切るので、駅から水根バス停まで大体6km、車だとすんなり行けちゃいます。

文明の豊かさを再確認しながら、少しのうら寂しさを感じる1日になりました。

 

その後は暗くなる前に温泉に入って夕食を取り、

眠い中3時間くらいかけて22:00に帰宅した感じですね。

 

奥多摩に行くなら今後は車にしようと思いました。

温泉へのアクセスも楽だし、早いし、お金もそんな変わらないので。

あ、でもこれからのシーズンは混むか。うーん。

 

まあ、次に来る時は色々考えた方が良いかもしれませんね。

 

それじゃまた次の山で。ばーいばい。