暑い日に冷えたみかんを食べるのが最高に幸せ。
というわけでね、山行ってきました。
暑気払いというよりも暑気纏いという感じが拭えませんが。
今回向かったのは猛々しい名前を持つ、金剛堂山です。
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金剛堂山。標高1,650m。(中金剛。山頂標識のある前金剛は1,637m。)
周辺には風雪を遮る山がなく、暴風雪の影響を直接受ける風衝地帯であり、
そのため山頂付近は高い木々がないので眺望が良い、飛騨高地の深部である。
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2週間前の白木峰から見えた金剛堂山が、雄大で魅力的でした。
白木峰と大長谷川を挟み、対岸に聳えています。
日曜日は人形山の開山祭。
どちらにしようかなと思っていたのですが、
人形山は登山道までのアクセスがダートで、車で行くのは少し躊躇…。
ということで、雪解けで良い塩梅となったこちらへ足を運んだわけです。
最もメジャーな登り口、利賀村栃谷到着。
県内でも有名な登山対象なので、同業者の多さを懸念しましたが、杞憂でした。
登り口には水量の多い水場があるので、水不足には無縁です。冷えて美味い。
(※生水の飲料は自己責任です。)
橋を渡り、登山開始~。
沢に沿いながら、新緑の森林を掻き分けて進みます。
ウグイスも鳴く朝の森林は、涼しくてとても心地よい。
アカモノは日本海側に多く自生する、ちょうど今が見頃の花です。
昨年の丹沢や奥多摩では見ることがなかったなぁ。
御伽噺に出てくるような、気品のある花です。
今時期はイワカガミが金剛堂山の主役です。
終始ストイックな登山道かと思っていましたが、意外と息抜きがあり。
ギンリョウソウが六甲山で見られたとのことですが、こちらはまだ早かったみたい。
稜線に出るまで深山の森林が笠になってくれるので、涼を取りながら登り詰める。
しかし、今春暑すぎるせいか、羽虫が鬱陶しいです。
虫嫌いでもない僕が終始閉口するくらい。
標高差1000m行かないくらい、距離にすると大体5kmくらいですか。
決して難は多くないですが、途中のピークから上り返しがあるので
平面で見るよりも歯ごたえがあります。
稜線に出ると、羽虫がカメラに映りこもうと躍起になってきます。
アブとハエ、悪さはしないんだけど、耳元で飛ぶのだけは勘弁してくれー。
標高が高くなると次第に笹薮も濃くなります。
最盛期になれば伸びた藪は狩られるのでしょうが、まだその時期ではないからか
半ば漕いでいくようなところもあります。
そろそろウナコーワクールの必要性を強く感じました。
山頂間近になれば高山植物も目立ってきます。
今月中旬にはササユリも見られるとのこと。
そんなこんなでゆるーく登山してましたが、山頂に到着。
道中1人とすれ違っただけの静かな登山でした。
しっかし羽虫が飛び交うピークで、どうにも落ち着きにくかったです。
飛騨深部まで来ておいて虫に文句も何もないのですが、盛夏はもっと酷いのかなぁ。
暑すぎて立山連峰で雲が育っているのか、あまりあちら方面は景色がよろしくない。
この時期に景色目的で上るのであれば、夜明け前から狙うべきでしょうか。
逆方向、白山は2週間前よりはっきりと見えました。
右奥は笈(おいづる)ヶ岳?積雪期のみ登山対象となる激藪の山です。
頂上の白山方面は藪が鬱鬱葱葱としていました。道中の景色が良かったです。
金剛堂山の最高点、中金剛まで歩こうと思って来ていたのですが
カップヌードル食べたらその気も無くなってしまい、来た道を戻りました。
中金剛から先は綺麗な稜線のようですが、次は積雪期に訪れようと思います。
麓の沢まで降りてくると、頂上からの暑さも幾何か和らいできました。
利賀の名産の蕎麦もそそられましたが、そのまま帰路に着いて、家に着くと正午。
もうそろそろで梅雨です。暫く登山はお休みになるでしょうか。
ともかく今日はアユを食べたのでゆっくり寝て明日に備えます。
ばいばーい。