数えきれないほど多くの山には、幾百・幾千の名前がついています。
『槍』『駒』『火』『雲』『神』。昔の人は何を思い名をつけたのでしょうか。
その中で『白』と付けば有名どころがいくつかありますが、
今回は中部地方の『白』に登ってきました。
というわけで白山の日帰り山行の始まりです。
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標高は2,702m(御前峰)。
日本百名山の一峰。
中部を代表する山であり、古来より三大霊山の1つとして名高い。
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起床時間が少し遅れ、慌てて出発。
庄川を沿って走る国道156号線で、岐阜県にある大白川ダムへ向かいます。
明方の庄川からは霧が立ち込め、深山の風格を醸し出す。
国道から逸れて山の中に分け入り、13km先が登山口。
白山は400年前にも活動があった活火山であり、車を降りると硫黄臭がプンプン。
登山道のすぐそばに大白川温泉も出ています。
今回使う平瀬道、てっきり近年新設された登山道かと思っていましたが、
調べてみると明治の地図には大白川温泉の記載と、そこから伸びる白山への道。
古くから用いられた歴史ある道のようです。
御前峰直下、室堂ビジターセンターまで標高差約1200mを駆け上がります。
そして今回の道中、人の少ない明け方に歩いて、快い気持ちで登っていたのですが
この道の特筆すべき内容としては
(-‿ - )/\/\/\/
の多さです。
いやね、1匹2匹くらいなら僕もあーだこーだ言うことはありませんが
凡そ9時間の山行で大小合わせて8匹出てくるとは、想定外でして。
どいつもちゃんと逃げてくれるから良いものの、嫌いな者には辛い道でした。
特に帰りがけに出た真っ黒なもの、
これがストックを一回り太く、1.5mは超すような大物で、ヒエェとなりました。
その頃にはインパクトよりも『またかよ…』と嫌気が刺してましたが。
と、この道のネガキャンをするつもりはないので話を戻すと。
入山から2kmほどで樹林帯が開け、斯様な景色が眼前に広がります。
白山には詳しくないですが、南白山の方面でしょうか。
なんというかこの景色は高い山という感じがします。(ボキャ貧)
御母衣湖の対岸からは雲が沸き立ち、少しずつ三方崩山の方面から流れてきています。
急かされるようにペースを上げる。
国内様々なところで見られますが、
ことさら白山に多いことから名前がついたハクサンチドリ。
自然の宝庫である白山は、その特異な地形から多くの固有種も抱えています。
蝶々のような可愛らしい花弁を添えたミヤマタネツケバナを眺めながら、
朝露を掻き分け。
歩くこと2時間、道中のピーク 大倉山山頂に到着しました。
全体的に歩きやすい道が続いていたので、疲労感はそうでもない。
小屋手前から、開けた景色を眺めるトレイルは心が晴れやかになります。
いずれあちらも登ってみたいものですね。
大倉山の避難小屋で、少しばかり一休み。
足を伸ばしてゆっくりできる場所は、この道中の良心ですね。
今回は短いけれどここまで。次回室堂まで。
じゃ。