しなんたろうの季節です。
僕がこの世で嫌いな生物BEST5を挙げるなら、
1にムカデ、2にヘビ、3にしなんたろう、と挙げるくらいの上位ランカーです。
しなんたろうというのは北陸の方言で『イラガの幼虫』のことで、
ウメやサクラの庭木につく、夏の悩みのタネです。
強力な毒を持ち、触ると激烈に痛むことから『デンキムシ』とも呼ばれます。
「太郎さんが死ぬくらい痛がった」から『死なん太郎』だと思っていましたが
どうやら古くは福井や滋賀の方で
「もくもくと沸く夏の雲」のことを『信濃太郎』と呼んだそう。
その雲に似た黒い毛虫(チャドクガやマツカレハでしょうか)が信濃太郎と呼ばれるようになり、
いつしか訛って伝わり、嫌われ毛虫No.1(自社調べ)の座に就いたイラガが
その渾名を手にしたということでしょうか。
で、庭木にしなんたろうが沸いてたので早いとこ駆除しようと思い、
朝っぱらから噴霧して片付けてきたところです。
こういうのは大きくなる前に始末した方が結果的に楽なのは
この間のマツカレハで学習しました。成長すると効きにくいんだよね。
たった1本で、大小合わせて50匹。よくもまぁ、毎年付くものです。
登山者に馴染み深い樹木なら、クリなんかも好きなようです。
幸い山で見かけたことはないですが、半袖をそろそろ控えようかと思うこの頃。
マツカレハなんかは6月の松尾峠で何匹か見かけました。
登山しておいて虫が鬱陶しいだの言うのは本末転倒な気がしますが、
低山がますます憂鬱になりかけております。
今日は晴れてるけど、ちょっとお休み。
結局8月はそんなに登れなかったなぁ。
おわり。