前回の続き。
前回は雄山山頂へ到着しました。
今回は立山の最高峰大汝山と富士ノ折立を目指します。
大汝という名前はその昔、この山には祠があり
『大己貴神(おおなむちのかみ)』(=大国主神)が祀られていたことに由来しています。
これは霊峰白山北側にあるピーク大汝峰と由来を同じくするもので、
つまり大汝山は白山権現を祀るともされ、
また隣の富士ノ折立は富士権現を祀っていたことから名が付けられ
古来立山に日本三霊山の神々を一堂に会する意味合いがあったのだとされています。
雄山に登る人は大半が来た道を引き返すので、
大汝山からはシーズン中も静かな山歩きを楽しめます。
ミクリヶ池が青々としています。ここから見ると水溜まりのようだ。
岩がゴロゴロしててアスレチックのようで楽しい。
雄山まで来たら折角ですしこちらも寄ってみてはいかがでしょうか。
空気が澄んでいるからでしょうか、空が一層青く見えます。
冬の伊吹山のような群青色がたまらない。
また冬に行こうかな~?
写真を撮ってふと足元を見ると、こんな石が置いてありました。
だいぶ前に触れましたが、立山には石を持っていき山頂に置いてくると
願い事が叶うという風習があり、この石もそれに倣うものかな。
朝ご飯、僕もちょいちょい抜かすんですよね。体に悪い。三食食べよう。
ベンチで朝兼昼飯のカップヌードルを食べてから、富士ノ折立へ向かいます。
ここからの稜線の曲線美は見事の一言です。
富士ノ折立は明確なルートはなく、大まかに登ってから直登が楽かなとよじよじ。
あまりピークに頓着しない方なのですが、
岩となったら話は別。楽しいし。
山頂標が掠れて読めなくなるまであと何年だろう。
あの三角屋根は鹿島槍ヶ岳なのかしら…?
砂礫の斜面には直射日光が当たるにも関わらず未だに雪が残っていました。
雪が見えたのは、かの有名な内蔵助カール。
あの雪はつい最近氷河として認定されたみたいです。
この稜線の写真を見た時、「あ、行きたい」となったんです。感無量。
そしてここからが稜線の本番なのです…ということで、今回はここまで。
次回へ続くんじゃ。