今日スタッドレスに履き替えました。
自分で履き替えるのは面倒だけど、早めに替えといて損はないわけよ。
しかし週明けからあんまり天気良くないのだ。
雪ならいいけど雨はね…。
あちらを立てればこちらが立たず、困りもの。ということで雑話兼蘊蓄。
富山県や飛騨地方には不思議とカタカナ地名の山が点在しています。
そういった山をターゲットにする『珍名山ハンター』も存在するとかなんとか。
有名なものでは人形山から北北東に位置するマルツンボリ山。
アイヌ語源説を推す人もいますが、医王山にツンボリ山というピークがあるので
そのまま『丸いつんぼり』が正しいでしょう。
『つんぼり高い』は愛知県四日市地方の方言で『(周りに比べ)少しだけ高い』を指し、
福井県池田地方には野菜を積み上げ、藁を被せ雪中で保存する『つんぼり』が伝わり、
県内砺波地方では食べ物の残滓や米の研ぎ汁を田畑に撒く際の背負い籠を
『ツンボリ』と呼び、市指定文化財として残されています。
タカンボウ山はそのまま『高ン峰』からでしょう。
オゾウゾ山は『悪い・良くない』を表す方言『おぞい・うぞい』からと聞きます。
キラズ山は、かつて木を切ったところ祟りがあったので『切らず山』。
ソウレ山は『双嶺』かな。
(PS. 焼き畑の古称『草嶺』説もあり。)
針ノ木岳近くのスバリ岳は『狭い所』という意味で、
立山・後立山連峰が最接近した地点があることからと言われます。
越中駒ヶ岳から毛勝山へ続く稜線上のサンナビキ山は漢字で『山靡』と書き、
猟師言葉で『山中の宿泊所』。宇奈月へ抜ける際にここで寝泊まりしたそうです。
アイヌ語と言えば、富山の秘境『黒部』もアイヌ語であると言われます。
黒くヒノキのような見た目で『クロビ(黒檜)』と呼ばれたネズコが多生することから
これが訛って『クロベ』となったのだという説が一般的ですが、
別説ではアイヌ語や日本語の祖先となった縄文語で『クンネ・ペッ(黒い川)』や
『クルベツ(魔の川)』と呼ばれ、これが元だというのです。
剱岳に端を発する早月川上流に縄文人が住んでいたことは明らかになっていますし、
ウン千年前の人々も奥山の秘境に魅せられ、住処にしていたのかもしれません。
日本史苦手だけど、縄文時代にちょっと親近感が沸いたよ。
『ゴールデンカムイ』読んでたら北海道に行きたくなっちゃったよ。
誰かカムエク連れてってくれ。
じゃあね。