アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2019年12月11日 天蓋山

ウス。

すっかり冬めいてきたと言うのでしょうか、とても寒々しい。

県内の某所では、水道の水が一瞬で凍っていく過冷却現象も起きたそうです。

そんな寒さだと路面もちらほら凍結して、2週間山に行けませんでした。

いやぁ、坂道で車がスタックしかけた時は久々に嫌な汗が出ましたよ。

 

今回向かうのは、岐阜の端っこにある天蓋(てんがいさん)です。

 

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GoogleEarth。

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天蓋山。標高1,527m飛騨高地に属する。

『天蓋』とは仏像の頭部に吊るす笠のことで、遠くから眺めるとその形のピークが

見えることから、いつしか山の名前として呼ばれるようになった。

アクセスの難はあるが眺望は非常に優れ、県内外から人気の高い山である。

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7:50 神岡町森茂(もりも)山之村キャンプ場に到着。

茅葺屋根の屋敷が見える、山深い飛騨の奥地へとやってきました。

 

集落に入った途端、フロントガラスにド東日が直撃。

前が見えねェ

 

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山之村地理関係。

山之村という村は存在しません。

岐阜北東端に位置する神岡町森茂、下之本(しものもと)伊西(いにし)

和佐府(わさふ)打保(うつぼ)瀬戸(せと)岩井谷(いわいだに)の7集落の総称です。

 

神岡町中心地から県道484号線を縫い走ること20km以上の天空の里。

残したい日本の原風景として、岐阜で唯一『にほんの里100選』に選定されています。

 

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厳冬期は2mの雪が降り積る『特別豪雪地帯』。

一昔前までは、1年のうち5ヶ月は閉ざされた陸の孤島だったそう。

富山の利賀村にも勝るとも劣らない、山奥の秘境。

 

といってもここ数日快晴が続き、雪も照り続く陽光で解け出しています。

数回の渡渉。落ちないように気を付けよう。

 

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山之村キャンプ場は、子供の頃来たことがあるんだとか。

全然覚えてないけどね。

 

1100m地点から傾斜がついてきて、足元もガチガチに凍ってきました。

軽アイゼンの爪が氷をバキバキと砕く音が心地良いんじゃ。

 

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道中開けた雀平で小休止。振り返ると薬師岳と見慣れぬ山々。

北ノ俣岳黒部五郎岳です。その奥は水晶岳とかそのへんだろうか。

 

というのも僕の住むところからは、薬師より向こうは里山に隠れて見えないので…。

なかなか会う機会がないんですよね。

つーか、黒部五郎岳が素晴らしすぎる。来年行きたいね。

 

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9:35 天蓋山山頂。

白山の麓が真っ白の雲海に呑み込まれています。

あぁ、早朝登山の醍醐味。

 

ちなみに以前、白山と立山の背比べの話をしましたね。

 

白山と立山に樋をかけたら、ちょうど有峰湖の上を通るのですが、

ここから眺めると壮観でしょうね。

 

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乗鞍岳御嶽山

穂高連峰はこっちからは少し見えづらい。

来年はあっちの方にも手を出してみたいですね。

 

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双六岳槍ヶ岳笠ヶ岳

毎度穂高から見てるので、あまりそういう印象がなかったのですが

こちらから見ると笠ヶ岳、とても麗しいですね。気品がすごい。(ボキャ貧)

 

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そしてこの標柱の字は、女性で世界初のエベレスト登頂を果たした田部井淳子さんが

直筆で書かれています。

 

田部井さんと言えば、冥王星の山の名前が『タベイ山』になりましたね。

 

まず登山道まで4,800,000,000km

世界一の難関峰、誰か一緒に行きますか?

 

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360度パノラマの山頂。

80km以上離れた富山湾も見られます。

ということで本日は海を見てシーフードヌードル。うめぇ。

 

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寒空の中、来年の干支が『』なのでネズミを作ってみました。へたくそ~。

というのも、薬師岳の方角には大鼠山(おおねずやま)があるのよ。

新年に行きたいけど、豪雪の1月とか悶絶ラッセル地獄になりそう。

 

その後は風が出てきたので下山することに。

 

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帰りに足元を見ると、なんとツチグリ。木の実じゃないです、キノコです。

湿度が高くなると開くんですよ。

雪がいっぱい溶けたので、いそいそと開いたのでしょうか。

何気に見たことなかったのでとても嬉しい。

 

山之村の特産、寒干大根なるものに興味があったけど、

ちょっと用事もあって早々に帰宅しました。

いつか郷土資料とか読み漁って一日中集落を見て回りたいな。

秘境の魅力溢れる良いところでした。また来よう。

 

じゃ、またどこかの山で。ばいばーい。