ウス。
早朝アラームで叩き起こされましたが、気づいたら9時だったぜ。
昨夜まで「濁谷山かな、キラズ山かな、いや戸田峰も捨て難し…」と
思案していましたが、この時間に起きてちゃどうしようもねえ。
ということで、今回は何気にお初の夫婦(めおと)山へ行ってきました。
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夫婦山。標高784m。(男峰)
『富山の百山』の一峰、県内の里山の中でも人気が高い所の1つ。
丸い頭をした双耳峰で、男女が寄り添う様に見立てて名付けられた。
見晴らしが良く季節問わず登山者が通い詰める。
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登山口の小井波(こいなみ)に到着したのが10時前。
養豚場をグルリ回って杉の樹林帯へ入り込む。
富山で数少ないミズナラの山で、秋のトレッキングで特に人気が高いのですが
去年はなんだかんだで行かず仕舞いでした。
前日平野部は霰でしたが、こちらは少しだけ雪が降ったのか10cm程の新雪。
ツボ足で歩くの楽しい。
かつて小井波は山向こうの東松瀬(ひがしまつぜ)と交流があり、
慶弔の際にはこの山を越えて行き来しました。
東松瀬からの道中には田んぼがあって、初めて通る人は度々道を間違えたため
道を知らせる手彫りの標識が今でも残されている、と聞きます。
こちらにも当時を思わせる古めかしい石碑が残されていました。
また小井波に伝わる伝説によると、古事記にも関係するとされている山。
崇神天皇即位10年(紀元前88年)の折、全国教化のため北陸道・東海道・山陽道・山陰道へ
それぞれ将軍を派遣しました。
『四道将軍』と呼ばれる彼等の1人、北陸道を担当した大彦命(おおひこのみこと)が
夫婦山の麓で玉趾を留めたとか。
古事記の本文には無い話ですが、ロマンですねえ。
急斜面を登り終えると松瀬峠。
女峰と男峰がありますが、先にちゃっちゃと登れる女峰の方へ行くことにします。
女峰はあまり眺めが開けてません。
夏場は木立が涼しそうですが、ちょっと寒いのでここで休憩はパス。
標識はクマにかじられたのかな。🐻
今度は引き返して男峰へ。
こちらは礫岩で岩々しい。
新雪のおかげでグリップが効くので難もないです。
道中には礫岩が突き出した展望台があり、富山平野が一望できる。
遠くは能登半島。あまり行ったことはない。
魚津の方面。
県内満遍なくドピーカンでした。こういう日ばかりだと良いけれど。
振り返って中央真ん丸のこちらは祖父(そふ)岳。じいじゃないよ。
夫婦と祖父で家族になるのでどーたらこーたらとか言われます。
だが祖母はおらんのだ。なぜだ。
どうやって曲がったんだ君は。
前衛アートのような木を横目に見ると、間もなく山頂へと至ります。
男峰到着。当日は8人くらいとすれ違いました。
中央の三角屋根の山が、白木峰。
山頂は広い高原なのでてっきり平坦なのかと思いきや、
こうやって遠目から見ると面白い形してますね。
立山連峰は相も変わらず白銀。
黒部五郎岳もいるよ。
手前の林道を上がって行った先が積雪期限定の藪山、戸田峰。
数日前はちょうど良かったらしいんだけど、もう雪がないかな。
今日はいつもと違って袋ラーメンにしました。
なんでいつも食べなかったかと言うと、ディープ13に限らずそうなんでしょうが
鍋よりも袋麺の方が大きくて入らないんですよね。
この味噌ラーメンは乾燥生麺で、割と小ぶりになってるのでちゃんと入りました。
水が多すぎて味噌汁にしか見えませんが、これがめっちゃおいしい。
麺もおいしいし辛い味噌スープが暖まってこの時期に抜群でした。
今度買いこもうかなぁ。
30分程ゆっくりした後に下山しました。
紅葉シーズンに来るべきだと半ば決めつけていましたが
なかなかこの時期も良かったのではないかと思います。
春になればミズバショウも見頃を迎えるので、その際にお邪魔したいですね。
じゃね。