ウス。
新型ウイルスだので関東方面は大きな騒ぎの渦中のようで。
万物が生き返り瑞々しい春の季節の訪れです。
今回は人の気を避けて花見に行ってきた話をば。
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赤祖父山。標高1,033m(扇山)。高清水山地(砺波アルプス)に属する。
『富山の百山』の一峰。
正確には山域全体を赤祖父山と呼ぶ。
この地域の水源を支えるブナ林があり、春夏秋冬問わず登山者を楽しませる。
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ミヤマカタバミちゃんシンプルにかわヨ。
さて、今回は地図に載っていない旧道を使います。
というのも、ある花の自生地がここ、赤祖父山の旧道沿いにあるのです。
その花はフクジュソウ。
関東だとそれなりに見る機会も多くあると思いますが、
北陸では自生地がとても少なく、富山はほぼ唯一ここでしか見ることが出来ません。
春に咲くと間もなく散る短命の花『スプリング・エフェメラル』。
この時期の野山を彩る妖精と戯れながら山頂を目指す。
木々の隙間から砺波平野を眺めて。
奥の山々は俱利伽羅峠の辺りかな。あの辺良く知らないので課題ですね。
一足早くイワウチワが数輪咲いていました。
この日は春の陽気も燦燦として、団扇が欲しくなるほど暖かかった。
ミスミソウは人生で初めて見たかも。
関東でも咲いているのでしょうか。去年は見る機会がありませんでした。
オオミスミソウでしょうか、1つ1つ色が違って面白い。
小さな花が寄せ集まって咲いている様は、心穏やかになるものです。
陽に照らされている様を写真に捉えたかったのですが…難しい。
旧道はこのフクジュソウの僅かな時期のみ通られるのか、
藪狩りも疎らで、半ば掻き分けるような形になりました。
ショウジョウバカマを撮るのは結構難しい…。
どうやってこのインパクトを表現すればいいのだろうか。
一頻り登ってきて1時間半くらい。
『道宗道』の標識がありました。
昔々の500年前、五箇山の西赤尾に信仰心に篤い人が暮らしていました。
彼の名を道宗。
彼は浄土真宗の蓮如上人の教えを学ぶため、西赤尾の行徳寺から井波の瑞泉寺まで、
毎月に1度通い続けました。
朝は暗いうちから歩き始めて、夜中に井波に到着する程の長丁場。
その峻険な山岳古道が近年復活して、毎年トレラン大会が開催されています。
距離37km、累積標高差2,620mの県内屈指の鉄人コース。
是非ご参加を。
山頂が近づくと、雪がちらほらと見えてきました。
ここ最近の陽光と雨の影響か少し緩い。何度か踏み抜きそうになった。
10時頃に山頂に到着。一番乗り。
ここは展望峰と呼ばれていて、飛騨や両白山地の面々を眺められます。
朝ごはんを食べていないので、ここでいつものやつをね。
あの手前の山は何だろうと気になってます。
金剛堂山等もはっきりと見えて嬉しい。
もう雪が溶けだしてますかね。
あの白銀の世界が早くも恋しくなってきました。
帰り道には、往路では気づかなかったバイカオウレンを見つけました。
これを見るといよいよ春が来たという気分になります。
なんかおいしそうなコケを見つけたので。
こういうお菓子ありますよね。
まるで令嬢のブローチのようなキクザキイチゲも其処かしこに。
帰路では見事なカタクリも見られ、春の妖精を堪能した1日となりました。
帰り道、南砺の田園風景。
奥に見える山塊は医王山。
今年は戸室山から上り詰めてみたいなあ。
この後は何処にも寄らず帰りました。
暫くは登山帰りの温泉もお預けですね…。
さて、来週は何をしようか…。家の中でも出来ることはたくさんあります。