アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2020年4月4日 赤祖父山(旧道)

ウス。

新型ウイルスだので関東方面は大きな騒ぎの渦中のようで。

 

そんな騒動の中、もう二十四節気清明』ですよ。

万物が生き返り瑞々しい春の季節の訪れです。

今回は人の気を避けて花見に行ってきた話をば。

 

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赤祖父山。標高1,033m(扇山)高清水山地(砺波アルプス)に属する。

『富山の百山』の一峰。

正確には山域全体を赤祖父山と呼ぶ。

この地域の水源を支えるブナ林があり、春夏秋冬問わず登山者を楽しませる。

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ミヤマカタバミちゃんシンプルにかわヨ。

 

さて、今回は地図に載っていない旧道を使います。

というのも、ある花の自生地がここ、赤祖父山の旧道沿いにあるのです。

 

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その花はフクジュソウ

関東だとそれなりに見る機会も多くあると思いますが、

北陸では自生地がとても少なく、富山はほぼ唯一ここでしか見ることが出来ません。

 

春に咲くと間もなく散る短命の花『スプリング・エフェメラ』。

この時期の野山を彩る妖精と戯れながら山頂を目指す。

 

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木々の隙間から砺波平野を眺めて。

奥の山々は俱利伽羅峠の辺りかな。あの辺良く知らないので課題ですね。

 

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一足早くイワウチワが数輪咲いていました。

この日は春の陽気も燦燦として、団扇が欲しくなるほど暖かかった。

 

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ミスミソウは人生で初めて見たかも。

関東でも咲いているのでしょうか。去年は見る機会がありませんでした。

オオミスミソウでしょうか、1つ1つ色が違って面白い。

 

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小さな花が寄せ集まって咲いている様は、心穏やかになるものです。

陽に照らされている様を写真に捉えたかったのですが…難しい。

 

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旧道はこのフクジュソウの僅かな時期のみ通られるのか、

藪狩りも疎らで、半ば掻き分けるような形になりました。

 

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ショウジョウバカマを撮るのは結構難しい…。

どうやってこのインパクトを表現すればいいのだろうか。

 

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一頻り登ってきて1時間半くらい。

 

道宗道』の標識がありました。

昔々の500年前、五箇山西赤尾に信仰心に篤い人が暮らしていました。

彼の名を道宗。

彼は浄土真宗蓮如上人の教えを学ぶため、西赤尾の行徳寺から井波の瑞泉寺まで、

毎月に1度通い続けました。

 

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朝は暗いうちから歩き始めて、夜中に井波に到着する程の長丁場。

その峻険な山岳古道が近年復活して、毎年トレラン大会が開催されています。

距離37km、累積標高差2,620mの県内屈指の鉄人コース。

是非ご参加を。

 

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山頂が近づくと、雪がちらほらと見えてきました。

ここ最近の陽光と雨の影響か少し緩い。何度か踏み抜きそうになった。

 

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10時頃に山頂に到着。一番乗り。

 

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ここは展望峰と呼ばれていて、飛騨や両白山地の面々を眺められます。

朝ごはんを食べていないので、ここでいつものやつをね。

 

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あの手前の山は何だろうと気になってます。

 

金剛堂山等もはっきりと見えて嬉しい。

 

もう雪が溶けだしてますかね。 

あの白銀の世界が早くも恋しくなってきました。

 

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帰り道には、往路では気づかなかったバイカオウレンを見つけました。

これを見るといよいよ春が来たという気分になります。

 

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なんかおいしそうなコケを見つけたので。

こういうお菓子ありますよね。

 

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まるで令嬢のブローチのようなキクザキイチゲも其処かしこに。

 

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帰路では見事なカタクリも見られ、春の妖精を堪能した1日となりました。

 

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帰り道、南砺の田園風景。

奥に見える山塊は医王山

 

今年は戸室山から上り詰めてみたいなあ。

 

この後は何処にも寄らず帰りました。

暫くは登山帰りの温泉もお預けですね…。

 

さて、来週は何をしようか…。家の中でも出来ることはたくさんあります。