アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2020年5月24日 鍬崎山

ウス。

先日緊急事態宣言が明け、県内の出入りが若干緩和されたということで

慎重になりながら登山の再開を考えている方も多いことでしょう。

油断は禁物ですが、宣言後も相変わらず会社通勤してたので、鬱憤晴らしで登山へ。

 

登山再開1発目の肩慣らしは、鍬崎山へ向かいました。

 

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GoogleEarth。

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鍬崎山。標高2,090m日本三百名山

立山前衛峰の一角。市街地からでも容易に山容が確認出来る。

佐々成政が莫大な黄金を隠したと伝えられる埋蔵金伝説の山。

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3:30 粟巣野神社横駐車場。

スキー場のある粟巣野に車を停め、夜が明ける前に登り始めます。

鍬崎山へは景勝地百間滑(ひゃっけんなめ)を通るルートで向かいます。

 

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鍬崎山へ向かうルートは、ネット上の山行記録と現在とで大きく異なるので注意。

まずゴンドラはありません。去年だか撤去されました。

そしてゴンドラの代替だったリフトも、少なくとも今シーズンは運行しない(職員談)

よって夏場に尾根道までショートカットする方法は存在しません。

 

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百間滑~瀬戸蔵(せとくら)までは大倉尾根を彷彿とさせる階段地獄。

初っ端からバットでブン殴られた気分です。つらみ。

対岸に見えるのは大辻山

 

当日も大勢の人で賑わったらしい。

 

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瀬戸蔵から40分ほど進むと、大品山に到着。

鍬崎山へはここから3時間ほどの道のりで、幾つもの小山を越えていく。

大品から結構進んだところで振り返ると、大辻山の手前に美女平が見えました。

 

去年はあそこまでトレッキングしました。

 

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戦国時代に富山を統治していた佐々成政は、豊臣秀吉に敗れ軍門に下る際

再起を図るその時のために莫大な軍資金を隠したとされています。

その候補地は岐阜の桑崎山、富山の奥地有峰、そしてここ鍬崎山

 

隠し財宝は実際のところ空想だろうと、懐疑的な人も多いですが、

下田金山の発見が天正2年、秀吉軍の富山城包囲が天正15年ですから、

もしかしたらこっそりと金を溜めていたのかと思うとロマン溢れますね。

 

富山には下田以外に3つの金山があります。

 

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大品山から見えていた鍬崎山は、歩けど歩けど一向に近づかない。

次第に日も上がり、心も折れそうになりましたが

牛歩でも少しずつ進んで何とか辿り着きました。

 

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残雪を踏み締めて、山の向こう側へ。

この数歩のために登山しているという気がする。

 

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左手に広がるは立山連峰の御歴々。

大日岳の荘厳な雪壁が照輝いています。

 

 

弥陀ヶ原大日平をブッた切る称名川

 

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出発から4時間50分、鍬崎山へ登頂。

眼前にはここに至るまで姿を見せなかった薬師岳がお出迎えしてくれました。

上ノ岳黒部五郎岳も集合。

 

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麓には有峰湖

そして有峰から続く薬師岳登拝道の全容が見えます。

 

山岳史に残る廃道トレースは7月下旬の予定…だけど今年はどうするか思案中。

 

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薬師岳をバックにしていつものやつなどする。

そろそろ日清からお金を貰ってもいいと思う。

 

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山頂でぐーーーたらしながら物思いに耽って、

50分くらいゆっくりしてから出発しました。 

立山カルデラも余すところ無く見られ、大満足の展望となりました。

 

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帰りはカモシカさんに出会ったり、

蜜に夢中なギフチョウが写真を撮らせてくれたりとなかなか飽きませんでした。

残雪の下降はちょっと神経が要ったので、山頂直下あたりでは軽アイゼンを使用。

 

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累積標高差1850m程度の歯応えある山行で、現在も筋肉痛バッキバキ。

階段の上り下りすら億劫になっておりますが、やっぱり止められないんですよね。

 

最近のこともそうですが、行ける時に行かないと後悔してからでは遅くて、

それは登山に限らず何にでも言えるのだと実感しますね。

 

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6月後半までには上手いこと他県移動が出来るレベルになるといいなぁ。

というのも6月下旬は当初の予定だと白山、7月は戸隠岳と決めているので。

毎年戸隠行ってんな。

 

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というわけで、久々のがっつり登山で身も心も健やかになりました。

来週もどこかの山に行けたらいいなぁ。

 

じゃあね!