やあ。
この土日が過ぎると、来週からそろそろ梅雨入りの気配が漂ってきそうです。
1ヶ月くらいは長引くのかな?
梅雨でウイルスが洗い流されて、7月のシーズンを迎えたいものです。
さて、今回はちょっと渋めの山、高頭(たかずこ)山へ。
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高頭山。標高1,210m。『富山の百山』の一峰。
播隆上人生誕の集落に聳える、幽谷のブナと笹藪の山。
眺望は開けないが、春期にはススタケを求めて多くの登山客が訪れる。
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その位置まで詳しく知らない方も多いことでしょう。
そこは富山市(旧大山町)河内(かわち)という、熊野川を遡った奥地の集落。
市街地から山肌を縫うような道を車で30分以上、
今では住む人も途絶えましたが、伝説を求めてやってくる人も少なくない。
そしてこの奥地にあるのが、今回の目的地 高頭山なのです。
播隆の故郷の里山、彼も登ったのでしょうか?
それは定かではありませんが、高頭山はつい30年程前まで激藪の山でした。
平成に入ってから少しずつ刈り払いされ、少しずつ登山客が訪れるようになりました。
毎年6月には地元の人達が集まって、播隆上人に纏わる開山祭を行うのですが
今年は感染症の影響で取り止めになったようです。
槍ヶ岳や笠ヶ岳に行く縁起担ぎで来てみようと思っていたのでちょっとショック。
さて、高頭山名物(?)の、導水管の階段登り。
蹴上は低いのでそこまで疲れるものではありませんし、巻き道もあるので楽。
でも踏み外したらと思うと下りは慎重になりました。
というかここまで鉄板とか背負ってきた人達すげーなぁ。
標高差800m程ですが、想像以上に体力を消耗しました。
というのも僕が一番乗りだったので、朝露と蜘蛛の巣を思いっきり浴びることに。
蜘蛛が嫌いというよりも、ただ只管に鬱陶しい。
精神的に酷く消耗しました。皆さん登る際には2番目、3番目を狙いましょう。
しかし幽玄のブナ林は、山の原生的な顔を見せてくれるようで。
ススタケのシーズンには少しばかり遅すぎましたが、山頂周りの笹薮は
今もここは鳥獣の領分ということを語るようでした。
蜘蛛と格闘してのんびり2時間かけて到着。
暫く立ち呆けて休憩し、早々に山を後にすることに。
麓に降りる頃にはグッダグダになっていて、河内をしっかり探索する元気も起きず
そのまま帰宅しました。
また今度本腰を入れて訪れる口実ができたので、その時まで暫しお別れです。
それではまたどこかの山で。