アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2020年9月15日 錫杖岳

ウス。

おら雪かきさもう嫌だ~。と文句タラタラのここ数日です。

寒いし会社だるいし会社だるいし寒いし。山雪は好きでも里雪は嫌いじゃ!

 

ということで風雪を吹き飛ばすべく、今更ながら昨夏の山行を。

寝かせすぎてカビ生えてんぞ、と言われそうですが。

 

今回は9月に行きました錫杖岳です。

 

f:id:akiranngo:20210111130959j:plain

前衛フェース。

 錫杖と言えば以前、その頂を目指そうとして撤退した山。

 

クライマーに人気の山で、登山を始めたての頃に目にした写真から、

いつかこの山に行きたい…と秘かに考えていたのでした。

 

f:id:akiranngo:20210111131012j:plain

沢を登っていきます。前回より滑る気がする。

一昨年は脳天まで焦げる、夏一番の暑さで結局登れなかったので、

熱気も少し和らぐ頃に行ってきましたのです。

 

基本的には沢を登り詰めます。スタンスは豊富。

登りにくい所がちょこちょこあるので、そこは大人しく高巻きしたり。

 

f:id:akiranngo:20210111131018j:plain

水分補給。んまい。

適宜水の流れる様を眺めたりしながら。

沢の水は冷たくて、体力もフルチャージ。もちろん自己責任で。

 

f:id:akiranngo:20210111131025j:plain

錫杖の岩屋。

暫くするとテン場になってる錫杖の岩屋に到着。

雨風も凌げそうないいとこだ。先客がいましたが。

 

f:id:akiranngo:20210111131039j:plain

沢を詰める。

もっともっと沢を詰めます。

しかし前回より体に響きましたね。荷物を重くしすぎた感があった。

でも単に鍛え方が足りんのでしょう。

 

f:id:akiranngo:20210111131032j:plain

どうやって登るんだよあれ。

前衛フェースの左方カンテ、と言われたら僕でも聞いたことのあるルート。

今ネットでトポを見てるけど、なるほどあそこであーなって…。

うん、どうやって登るかさっぱどわがんね。

 

f:id:akiranngo:20210111131045j:plain

振り返れば西穂。

前回撤退したポイントまではすいすいと。

その先暫くすると藪が目立ちだす。

この日は好天かつ風も吹いていて涼しげな1日でした。

 

f:id:akiranngo:20210111131014j:plain

藪山・大木場の辻。

鞍部からは暫く自分の背丈ほどの笹薮に埋もれながら山頂を目指す。

アスレチックみたいで僕は好きな道でした。帰り道がほぼ藪で見えんのが辛い。

振り返ると鞍部の反対側、大木場の辻。ここ以上の凄まじい藪が行く手を阻むそう。

 

f:id:akiranngo:20210111130953j:plain

山頂。

そしてなんやかんや結構かかって山頂へ着きました。

…と実はここが正式なピークではなく、あのチョックストーンの辺りらしい。

でもここが一番眺めよさそうだしここでご飯にする。

あそこまで行くのが面倒だったとかではない。決して。

 

f:id:akiranngo:20210111131050j:plain

槍!

槍ヶ岳小槍、それに連なる稜線の峰々の煌びやかなこと。

手前の山が奥丸山かな?

実は今冬狙っていた山の1つでしたが、流石にここまで降りしきった厳冬期に

穂高の危険地帯に踏み入れる実力はねえですだ。

 

f:id:akiranngo:20210111131056j:plain

西穂奥穂縦走路!

そしてこちらには西穂奥穂縦走路!

あのつんと尖ってるところが皆大好きジャンダルムかね。

今年は穂高に入る頻度も増やしていきたいなぁと思ってますので

いずれその時はよろしくお願いします!

 

f:id:akiranngo:20210111131007j:plain

笠もばっちり。

白と深緑の笠ヶ岳

来年日帰りしようかなぁと思ってる山の1つ。

 

安牌の笠新道かな?

でも、そもそも錫杖岳って笠ヶ岳=僧侶の持ってる錫杖らしいんですよ。

つまり錫杖がある方向が、笠ヶ岳への表玄関だと思うんですよ。前向きに持つからね。

ということでまたクリヤ谷から行くのかもしれない。変な拘り。

 

f:id:akiranngo:20210111131102j:plain

烏帽子岩

烏帽子岩の方から声が聞こえた気がしました。

どうやら3パーティほど錫杖に入っていた様子。ヨセミテとかやってる人達らしい。

僕には未知の領域ですな…。

 

f:id:akiranngo:20210111131021j:plain

充実感。

僕が恋焦がれていた山に来られたので嬉しさも一入。

暫しこの満足感に浸りつつ、そろそろ下山しなければ、ね。

 

帰りは落石に気を付けつつ。と言ってもこの日こっち側に来てたのは僕だけだったけど。

 

f:id:akiranngo:20210111131000j:plain

帰りのクリヤ谷渡渉点から。

帰りはクリヤ谷で小魚の泳いでる様子を見つつ。

駐車場に着く頃にはクタクタになってました。あだだだだ。

 

昨夏の中でも特に印象に残った錫杖岳。

満足度ばっちりで楽しい1日でした。書いてて思ったけどやっぱり岩山は大好きです。

これを機にリードクライミングに手を出したいな。

 

おわり。