ウス。
山の雪も粗方溶けた4月から、ほぼ毎週山に行けている幸せ。
そろそろ夏の大型山行の慣らしでテント泊をしたい。
しかし人の多い場所は憚られる…ということで、穂高の明神岳へ行ってきました。
明神岳は河童橋の真正面、上高地で一番目に付く山と言っても過言ではない。
しかしクライマーの登攀対象として有名で、殆ど登山者はいないとか。
今回目指すのは明神岳の末端、5峰。
明神から眺めると一番目立つやつ。
突き上げるように登る尾根はなかなかテン泊装備には辛いとこです。
静かな樹林帯を抜けると梓川の清らかな流れが一望できるビュースポット。
こうやって見るとバス停とか、本当に森の中にあるんですね…。
お昼過ぎに幕営適地に到着。
しかし稜線は西風吹き荒れ、テントが持っていかれそうな程。
幸い巨岩がいくらでもあるので贅沢に使う。
しかし風が強いということはガスも晴れやすいということ。
なんという美しい稜線。これこそ山日和。報われるというものです。
設営後アタックザックで5峰山頂を目指す。
山頂からは明神の岩峰がズラり。圧倒的なスケール感です。
また山頂には古びたピッケルがあり、これがまたフォトジェニック。
奥には常念山脈の煌びやかな稜線。宝石箱のようです。
そして何と言っても今回の目的だった西穂奥穂縦走路!
ビッグスケールの岩稜帯を余すところ無く味わえる大パノラマ。
奥穂の大岩壁をこれだけ間近で一望できるのですから、まさに特権。
穂高の懐の大きさに改めて驚かされました。
1日目は晴れることはないだろうなと割り切っていたのですが
望外に良い天候を掴めて大満足に終わりました。
テントに戻ってカレー食べてさっさと就寝。
もっとも、暴風でテントが揺れに揺れて寝れたもんじゃなかったですが。
寒さはあまり感じなかったけど、欲を言うなら厚手のフリースのが良かったかもしれない。
翌朝は4時起床で奥穂の撮影会。
晴れてくれて美しい奥穂を堪能しました。
しかしあまり焼けぬ。この時期は北面が良い感じに焼けるのかな?
焼岳が真っ赤に燃えているのが撮れたのは嬉しい。
西穂から見るまん丸さんもいいけど、こっちから見ると厳つくてカッコいいね。
この絶景を目に焼きつけながら、温かいラーメンを食べる幸せ。
できればずっと居たかったですが、いい加減強風も病まないわ、
午後から天気も崩れるようなのでさっさと撤収して帰路に着きました。
5月を締める充実した山行ができてとても良かった。
来月はここ1年間ずっとやりたかった山行等等…色々考えていることがあるので
またそれが終わり次第ここでお話できればなと思います。
じゃね!!