アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2021年3月20日 常念岳(東尾根)

ウス。

過去山行です。

 

昨シーズンの目標の1つだった、東尾根ルートでの常念岳の話。

 

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地図。

北アルプスでも有名な冬季VRの1つ。

危ない場所は少ないものの

ひたすら長く、標高差は早月尾根に比肩する程。

 

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40分程の林道歩き。この梯子から登るのは止めておこう。

2時頃須砂渡ダムに到着して取り付き点まで林道をとぼとぼ。

バリエーションの中でもメジャーなので、色んな山行記録が転がっていますが

良く登られてるこの梯子からは取り付かない方がいいです。

背丈程の笹薮の平に出てしんどかった。

 

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標高2000m頃の夜明け。

1350m付近から凍結していたのでアイゼンを履く。

笹藪の急登で標高を上げますが、思ったより雪付きが悪い。

笹が起き上がってて地味にしんどかった。

2000mでギリギリ日の出を眺められました。

 

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木々の隙間から常念岳。手前は前常念で、常念はさらに奥のちょこんとしたやつ。

斜度も落ち着いたころ、西面に少し開けた展望台がありました。

ここで常念岳が初めて見えてきます。

しかしあれは常念岳じゃなくて前常念なのじゃよ…、と知ってたら心が折れてたかも。

 

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標高2178m、稜線幕営地より前常念を捉える。

稜線の幕営地より。

ここから前常念(左のとんがり)まで一気に詰め上げる。

唯一危ないところですが、取り付いてみると傾斜はあんまりないので

むしろ楽しい!

 

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蝶ヶ岳の稜線。つんとしてるのが蝶槍?奥には焼岳と乗鞍。

南には蝶ヶ岳の稜線が伸びる。

来期には横尾にテント泊してあっちに行きたいなぁ。

 

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横通岳(手前)、雄山(左奥)、剣岳(中央奥)。

初めて眺める白化粧の常念山脈の山山。

横通岳の奥には愛しの剱岳が見えます。

今年もう1回行く予定つって、結局雪降っちゃうねぇ。どうしようかね。

 

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大天井岳(中央左)と雄山の横に龍王岳(中央奥)。

常念から見る大天井の渋い顔がとても好み。

 

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大天井岳(右)と、手前から2番目が東鎌尾根。

大天井を経て東鎌尾根で槍ヶ岳は一度行ってみたいね。

この前、シーズンラストの穂高に行ってきましたが天気も良くて最高だった。

 

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純白と群青に包まれた穂高連峰

そして一番撮影したかった常念からの穂高連峰

何者にも傷つけられてない涸沢カールの白雪。

前も奥も涸沢も屏風も…。

 

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皆さん大好き槍ヶ岳

南、中、大喰、そして槍。

 

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2857m、常念の頂。

初めて立つ常念の頂はまさに天上の楽土。

風も柔らかく、気持ち良い雪稜歩きになりました。

 

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涸沢・北穂~大キレット~南岳。南岳へ延びるは横尾尾根。

横尾尾根。

冬季穂高へのバリエーションですが、あれも面白そうだ。

 

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常念へのビクトリーロード。

朝食を食べて9時頃に下山を開始。

この日は終日良い天気で快適だった…。

常念山脈、永く記憶に残ることでしょう。

 

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1300m付近。歩きやすい道。

夜に見えなかった道も、日が出ると何だか趣深いぞ。

帰りは愛知の方で登山してる人と山談義してました。

 

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降り口。お疲れ様でした。

帰りは登山口の近くにある温泉でひと風呂浴びてから、

夕暮れ頃に富山に到着しました。

 

入門冬季バリエーションの常念東尾根、

昨シーズンの中でもトップ3に入る山行になりましたが

終わってみれば楽しい以外の感情が沸かない良い道でした。

 

さあ、冬が始まる兆しが見えてますが 早く来てくれないかな、待ち遠しいや。

それでは。