ウス。
過去山行です。
昨シーズンの目標の1つだった、東尾根ルートでの常念岳の話。
危ない場所は少ないものの
ひたすら長く、標高差は早月尾根に比肩する程。
2時頃須砂渡ダムに到着して取り付き点まで林道をとぼとぼ。
バリエーションの中でもメジャーなので、色んな山行記録が転がっていますが
良く登られてるこの梯子からは取り付かない方がいいです。
背丈程の笹薮の平に出てしんどかった。
1350m付近から凍結していたのでアイゼンを履く。
笹藪の急登で標高を上げますが、思ったより雪付きが悪い。
笹が起き上がってて地味にしんどかった。
2000mでギリギリ日の出を眺められました。
斜度も落ち着いたころ、西面に少し開けた展望台がありました。
ここで常念岳が初めて見えてきます。
しかしあれは常念岳じゃなくて前常念なのじゃよ…、と知ってたら心が折れてたかも。
稜線の幕営地より。
ここから前常念(左のとんがり)まで一気に詰め上げる。
唯一危ないところですが、取り付いてみると傾斜はあんまりないので
むしろ楽しい!
南には蝶ヶ岳の稜線が伸びる。
来期には横尾にテント泊してあっちに行きたいなぁ。
初めて眺める白化粧の常念山脈の山山。
横通岳の奥には愛しの剱岳が見えます。
今年もう1回行く予定つって、結局雪降っちゃうねぇ。どうしようかね。
常念から見る大天井の渋い顔がとても好み。
大天井を経て東鎌尾根で槍ヶ岳は一度行ってみたいね。
この前、シーズンラストの穂高に行ってきましたが天気も良くて最高だった。
そして一番撮影したかった常念からの穂高連峰。
何者にも傷つけられてない涸沢カールの白雪。
前も奥も涸沢も屏風も…。
南、中、大喰、そして槍。
初めて立つ常念の頂はまさに天上の楽土。
風も柔らかく、気持ち良い雪稜歩きになりました。
横尾尾根。
冬季穂高へのバリエーションですが、あれも面白そうだ。
朝食を食べて9時頃に下山を開始。
この日は終日良い天気で快適だった…。
初常念山脈、永く記憶に残ることでしょう。
夜に見えなかった道も、日が出ると何だか趣深いぞ。
帰りは愛知の方で登山してる人と山談義してました。
帰りは登山口の近くにある温泉でひと風呂浴びてから、
夕暮れ頃に富山に到着しました。
入門冬季バリエーションの常念東尾根、
昨シーズンの中でもトップ3に入る山行になりましたが
終わってみれば楽しい以外の感情が沸かない良い道でした。
さあ、冬が始まる兆しが見えてますが 早く来てくれないかな、待ち遠しいや。
それでは。