アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2021年9月11~12日 猫又山

過去山行のコーナー。

9月中旬、北陸登山者を苦しめたオロロも雲散霧消しその陰を無くした頃、

昨夏のリベンジとして毛勝三山の一峰、猫又山へ行ってきました。

 

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ブナクラ谷の清流。

去年はオロロに襲われガン萎え、雨飾山に転身したのです。

 

雨飾もとても良い山で楽しめました。

 

早朝の小雨を避け、僕には珍しく9時に馬場島を出発。

剱岳北方稜線の入口、ブナクラ谷を詰めていきます。

 

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ブナクラ峠。

歩きだしてからブナクラ峠まで見えてはいるのに、なっかなか着かない!

数度の渡渉と背丈の藪漕ぎ、滑る岩、ゴロつく詰めが行く手を阻む。

今年度キツい登りランキングを決めるなら、猫又山が入ってくるかな。

 

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黒部峡谷へと折尾谷が延びる。

峠で少しだけ晴れ間が見え、大群の蝶が羽搏く。ここで避暑をしている様。

思ったより時間がかかり、猫又のカール底岩場でビバークすることに。

 

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5:00頃起床。

植生を傷めない為に岩の上で寝たのですが、これが超辛い!

岩が!体に刺さって!ちーとも落ち着かん!

ああでもないこうでもない、と体を蠢かせてようやく寝付けました。

 

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明け方の剱岳。これを撮りたかった。

微睡が覚めたら北方稜線とご対面。

山の夜明けはいつでも良いものです。

 

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猫耳鹿島槍ヶ岳

この間行った鹿島槍ヶ岳が良く見えました。

 

あちらの方が猫っぽい山容してますね。

 

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ライチョウさん。

さて、前日はカールでガスガス、登る元気がなかった山頂へ散歩にでも。

東芦見尾根分岐の辺りでライチョウさんも起き始めてました。

近付いたら飛んでっちゃった。

 

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5:30 猫又山登頂。

20分程で猫又の山頂に到着。

 

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富山の日帰り難関峰 釜谷山。

この日狙っていた、釜谷までは意外と距離はなさそう。

でも朝っぱらから灌木漕ぎする元気も起きんのじゃ。

 

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冬はスキーヤーが通う猫又谷。

ということで、冬にもし訪れたら行ってみたいですね。

厳冬期は難しそうだけど、残雪期に毛勝に来てみたいですし。

 

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藪の東芦見尾根。

東芦見尾根の先には大猫山が。

 

行きたいな、行きたいな、と思いながら二度振られてるのです。

三度目の正直はいつになるのやら…。

 

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僕だけの景色。

ご機嫌トレイルを眺めながら幕営地まで戻り、

のそのそと朝食の準備などを始める。

 

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テント。

コーヒー等洒落たものは持ってきてないのでいつも永谷園の御吸物。

うまいんだけどクマさんも寄ってきそう。

 

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ぼちぼち下山。

剱を眺めながら下山する幸せ。

 

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ミヤマコゴメグサかな?

あまり富山で見かけたことのないコゴメグサを見ました。

 

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笹藪で滑る。

しかし帰りがまたキッツ…。

3シーズンお世話になってるトランゴテックレザーのソールが減りまくってるので

この日はいっそ清々しいくらいに滑りました。

冬のうちにリソールします…。

 

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赤谷尾根(手前)、早月尾根(中央)、西大谷尾根(奥)、大日岳稜線(最奥)。

前日は僕一人でしたが、

この日は数PT10人くらいがブナクラ谷に登ってきました。

 

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道は歩きやすいのと背丈程の藪が断続。

登り以上に疲弊して下山したのは昼を回った頃。

渡渉で横着して浸水した靴を履いて下山するのはなかなか…。

いい機会なのでめっちゃ洗って乾燥機にかけたよ。

 

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帰りの伊折橋から。お疲れ様でした。

帰りに焼肉たらふく食って、お風呂に入って…。

今夏でも指折りのキツさが頭に残った猫又山ですが、

その分期待を裏切らない絶景を見せてくれました。

 

またいつか行こう。じゃ。