ウス。だいぶサボってた前回の続き。
31日、目が覚めると夜中に降雪があったらしく外は真っ白。
予報を見て防寒多めにしてたので、ぐっすり寝られました。
ゆるゆる朝食作って撤収。8:00過ぎ発。
凍結が心配でチェーンスパイクを積んでましたが、
ただの重りだった。ライトゲイターもザックの肥やしと化した。
和歌山は年に数度しか雪降らないらしい。ずるい。
万一山から離れて余生を送るなら、和歌山に住もうかな。
そんなことを考えて白雪に彩られた年の瀬の村々をとぼとぼ歩きます。
早朝からパン屋さんが開いてたので、昼ご飯を購入。
色んなパンがあるけど、何も入ってないシンプルなのが好き。
ということでプレーンを2つ購入しました。もちもちして美味しそう。
雨蓋にパンを入れて、ちょっと寄り道。
昨日ちょっと多く進んだので、今日はスローペースで史跡を回る。
集落の方々にも挨拶して。
序盤は殆ど舗装。ライトアルパインは舗装苦手なんですよ…。
でも雪が降るからランシューで来れなかったししゃーない。
時折谷間から強い風が吹きつける。ネックウォーマーでガード。
年の瀬なんだから今日くらい蕎麦でも…と思ってたのだけれども
ザックがパンパンすぎてどん兵衛すら入る余裕がなかった。(0_0`)
新雪は溜まったところで10cm。サクサクして楽しい。
どうやら先行者がいたようで、靴跡を見ると僕と同じライトアルパイン。
同業者かな?
下りの石畳は気を抜いたら結構滑るので、雪付きの良い部分を選んで降ります。
石畳を降りきったら、迂回路に案内された。
どうやら紀伊半島大水害の時に道が崩壊してしまったらしい。
10年前の災害の爪痕が今でも残る…。
蛇形地蔵までの迂回路はストイックな道でした。
夏だと水の確保が大変そうです。
今日の予定地だった三越峠には東屋が。朝買ったパンを食べる。
皆もパンを買ったら袋に入れてザックの中に入れようね!
じゃないとカッチカチのパンを齧ることになります。(-_-`)
本来は三越峠が予定地でしたが、まだまだ明るいので先へ進みます。
天気も峠を越したのかだんだんと日が出てきました。
道ノ川は今から50年近く前に離村化した集落。
深山に走る中辺路、今みたいに便利な世の中ではなかった頃
行脚の旅人を支えたのはこのような山村集落の触れ合いだったのでしょう。
そう思うと、ふとした所にも歴史の息遣いが聞こえてきそうです。
赤木越分岐で小休止して先を進みます。
冬の夜は早いので、そろそろ今晩の宿を探したいところ。
年末年始の中辺路、意外と人は歩いてるものですね。
この日は15人くらいすれ違ったかな?
出発から6時間、発心門王子に到着。大休憩。30分ほどダラダラしました。
ここのベンチ横で幕営も考えましたが、水の音がどーにも落ち着かない。
一先ず人里に下りて…標高的には登って来て?一安心。
この日の内に本宮まで行ける勢いでしたが、泊まる宿は翌日チェックイン予定。
今更予定を変えるのも難しいので、水呑王子で幕営してこの日は終了。
夜には降雪も風も落ち着いて、疲れた体をゆっくり休めました。
次回へ続く。