ウス。3ヶ月サボってました。すまねぇ!
前回の続き。
夜は濡れたものを乾かしパッキングを済ませ、早いとこ寝ました。
起床は2時。この日が今回一番の行程、30kmの長旅です。
寝静まる旅館に別れを告げ、起点の請川(うけがわ)まで1時間程歩きます。
丑三つ時の車道はゲーム『夜廻』の世界に入り込んだようでなかなか不気味。
暗闇の中無心に歩き、石堂茶屋跡で夜明けを迎える。
しかし年末年始はこちら側は概ね天気が良くて助かりました。
改めて太平洋側の晴天率の高さを実感。
早朝に小雲取越を終え、一気に800m突き上げる大雲取越に差し掛かる。
しかしこの道が非常につらかった。何って靴がよ。
まずロングトレイルをライトアルパインで行くのはやめましょう。
湿気が全然取れやしないので、4日目のここに来て靴下が濡れるわ濡れるわ。
替えを履きなおしてはそれも濡れて…。の繰り返し。
速乾性の高い靴下とランニングシューズがマスト回答だったのかな?
そして中辺路最大の難所とも言われる、急登の胴切坂。
軽々と登っていくバックパッカーが羨ましい…。
越前峠に抜けると、工事中の為迂回路を通されました。
ここからの砂利道も結構ウネウネしてて長かった記憶。
この間工事が終わったらしいですがね。
地蔵茶屋に昼前に到着。そこからまた長い道でしたが、何とか13時頃に舟見茶屋へ。
電車ダイヤの都合でこの日中には帰れないので、割り切ってここに張ろうと思ってましたが
いっそのこと降りて美味しいご飯を食べに行こうと思って予定変更。
舟見茶屋では、大辺路~中辺路を歩くという女性と暫しお話。
海岸で舌鼓を打つ…そういうのもあるのか!
石畳の道を小走りで降りると、突然人の波の真ん中に出てきちゃいました。
年始の賑わいを避けつつ、バスに乗って『どこに泊まろうか』と予約サイトを開く。
どうやら舟見茶屋から眺めた勝浦に素泊まりの宿があるらしい。
温泉民宿 小阪屋元館。
少し離れた本館の方で温泉にも入れる良い宿でした。
勝浦のパンフレットを見ながら布団に入ると、溶けるように爆睡してしまった。
翌日は少し時間が余ったので、朝ご飯と少しの散歩を楽しむことに。
漁港の朝って良いよね。良い…。
ハーバー食堂日の出丸さんのしらすまぐろ丼が滅茶苦茶うまかった…。
家の近くにあったら通うやつですよこれ。
勝浦に泊まって良かったと思った瞬間。
旅の終りを彩る朝に満足して、暫し勝浦の海を眺める。
いや、勝浦にいつか住んでみたいです。ランニングできる場所もあり、
温泉も食べ物も良い。
有名な洞窟風呂の忘帰洞にも行きたかったけど、本当に帰るのを忘れそうになる。
漁港の前にある足湯であったまって、後ろ髪を鷲掴みにされながら帰路につきました。
長い間揺られに揺られ、富山駅に16時頃到着。
あっという間の旅でしたが、素晴らしかった…!
また熊野古道の別の道を歩いてみる時にも、勝浦に寄ってみたいものです。
さらば。