前回の続き。
ゼリー飲料を飲んで、赤木沢を遡行します。
前半はゴーロ帯と小滝の混合。
足元には小さ目ですがイワナもいっぱい泳いでます。
源頭にまだ雪の残っていたウマ沢とは違い、水量は多いですが
さほど冷たさは感じませんでした。
北アルプスの美渓、悩むことなくガシガシ滝を登って進んでいきます。
ただこの写真の釜は結構深かった記憶。
全体的に大きく巻く滝がないので、精神的余裕は出ます。
ただ若干ヌメる。汚れ処理が楽なゴム手袋で来たのは間違いでした。
ホールドが掴みづらく若干手間取るものの、快適な遡行が続きます。
小滝群が終わると、暫く開けたゴーロを歩く。
立派な大滝は左岸の樹林沿いに巻いていきます。
わっせ、わっせ。
落ち口にはちっちゃなプールが出来ていました。
スリル満点すぎるでしょ。
大滝から上は水が分かれて水量も落ちてきます。
そのためか結構ヌメヌメ。でもこれを越えていけば…。
北アルプスの天国と呼ばれる赤木沢の源頭部へ!
まさかここまで晴れるとは思っていなかった。草木も拍手喝采をしているような輝きです。
朝は少ししか見えなかった黒部五郎岳も、煌びやかな稜線を誇らしげにしています。
暫しこの楽園に惚け、若干うんざりしそうな急登のツメにかかります。
ひーひー…流石にこの辺からヘロヘロでした。
稜線復帰から北ノ俣岳へ行く頃にはもう15時に。
ここでご飯にしようか悩みましたが、ちょっと寒いので小屋まで降りることにしました。
この登山道は、登りは良いんですが下りがしんどいんですよね…。
4月に来た時も、緩い傾斜で延々と歩かされるのがキツかったです。
小屋に着いたのは17時前。ラーメンを食べて、デポしておいた長靴に履き替える。
とにかくぬかるむ飛越新道、長靴がドレスコードです。
高い靴など履いてこないように!
小屋から3時間近い長靴ハイクで、車に着いたのは20時を回った頃。
久しぶりのヘッデン下山、実質行動時間が17時間超となりました。
流石に疲れて、翌日の仕事中も体がバッキバキでした…。
結局、これで完全燃焼してしまってお盆は何もしなかった。
でも、やりたかったラインを繋いで結果としては満足する山行ができました。
8月はあまり山に登れませんでしたが、
その分1つ1つの山を丁寧に、記憶に残るような充実感を追い求めていけたと思います。
そういう山を増やしていきたいですね。
おわり。