アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2022年11月22日 大猫山

毎日過去山行。

今まで2度行こうと思い、どちらも頂へ立てなかった山があります。

 

それが大猫山

年に一度はこの辺りに来ているのですが、遠望するに留めていました。

 

馬場島から40分くらい歩く。

虫も息を潜める頃には、馬場島からのアプローチも苦にはならない。

夏は暑いしオロロに襲われるしで散々。やはり秋がマストシーズン。

 

登山口。

この道も砂防工事が進んでだいぶ整備されてきた。

もしかしたら近い将来、登山口まで車で入れるようにするのだろうか。

 

出だしから早月尾根が優しく見える急登の始まり。

 

ぜーはーぜーはー。

まぁ3時間で済むので、早月小屋の少し先辺りくらいまでの距離。

個人的にはブナ立尾根とタメかな。日当たりも良くて暑々。

 

しかし息を切らして振り返れば、群青の刃が屹立している。

 

大猫平に出る。

開けた笹原の大猫平で一息付けば、先行者の姿も見えてくる。

石川の方で、無雪期の県境全てを歩くのが目標だとか。

富山で同じことをしている人がいたが、岐阜辺りは藪も密で苦労しそう。

iss.ndl.go.jp

 

これが見たかった。

この大猫平は紅葉のスポットとして秘かな人気を誇っている。

流石に遅すぎて草木も冬籠りを始めているが、剱の展望が開けてこれはこれで。

 

大猫平を眼下に。

3年前は山頂までべったり雪が張り付いていたが、この秋は稀に見る高温で

北アルプスの前衛というのにささやかなこと。

持ってきたアイゼンどころか、トレランシューズで十分だったかも。

 

意外と下から見るよりもしっかり登るが、

頂に近づけば再び大猫平のような笹の平原となる。

 

猫又(左)・大猫(中央)・鹿島槍(右)の猫猫猫ピークだ!

笹を分ければ、猫が三匹揃う魅惑の景色!

僕はどちらかというと犬派だが、山に関しては犬猫の区別なく大好きだ。

 

釜谷山+猫又山。

市街地からでも遠望できる毛勝三山の峰々も、手に届きそうな近さだ。

 

1年前に猫又で見た朝焼けが思い出される。

 

西大谷尾根はつい見ちゃうんだ。

長大な西大谷尾根の末端、クズバ山にも来秋になれば訪れてみようか。

行く暇もないほど魅力的な山が多いのは喜ばしいことだ。

 

これ見れただけでも来た甲斐があった。

山頂はどこがどこだかいまいち判然としなかった。

多分この辺りだろうと藪っぽいピークに折り合いを付け、開けた草原で昼食とした。

 

石仏。

草原から下山しようとした所で、石仏に拝む。

登りが辛かった分、下りも転げ落ちそうな傾斜だ。

 

五龍鹿島槍。今冬行く?

笹を掴み下り続ける。何人かとすれ違う。

途中にクリタケが生えていた。今年も何だかんだキノコ狩りは行かなかったな。

来年は白山の麓にでも山旅してみようか。

 

この日は馬場島はキャンパー多かったけど、流石に早月は少ないみたい。

結構億劫な道ではあるが、景色の良さだけで釣りが来る。

また紅葉が美しい日取りに訪れてみよう。

下りは無心だ。走り下りる。同じような景色が続いてたまに混乱する。

 

げざん!

14:30頃には駐車場に到着し、気になっていた麓の大きな温泉に一浴して帰路へ。

喉につっかえていた小骨が取れた清々しい気分になった。

 

おわり。