アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2022年10月15~16日 水晶岳 (1/3)

ネットで「成瀬 晶」と名乗っていますが、もちろん本名ではありません。

重要な意味はなく、単に公共の場で「あきらんごさん!?」と呼ばれでもしたら

喉笛掻っ切って死を選びかねないので、違和感のない名前にしているだけです。

 

昔から使っているHN「アキラ」に(個人的に)頭が良さそうな姓「成瀬」を足しただけで

この不純の塊が今更眩い輝きを見せるわけもないですが、

私にとって名を分けた親のような山、水晶岳へ行ってきた話。

 

奥丸山への分岐付近で夜明けを迎える。

何気に秋シーズンの新穂高スタートは初?

わさび平小屋までひたすら無心で歩くが、体調不良で小屋で休憩する。

長引くようなら双六泊の西鎌尾根に切り替える予定で継続。

 

小池新道は庭園のような歩きやすさ。

今秋の北アルプスの紅葉はあまり芳しくない様子。

暑い日がやけに多く、寒暖差がなかったのが原因。

朱に色付く前に枯れ落ちるのは何とも物悲しい。

 

鏡平に到着。

槍を眼前に構える鏡平で体調も持ち直したのでこのまま進むことに。

 

弓折岳の山腹を回る。

笠ヶ岳と双六の三叉路で一服。

結構登ってきた分、ここからご機嫌稜線を思うままに。

 

中崎尾根が槍へと突き抜けていく。

穂高槍縦走路と中崎尾根のパノラマに自然と足が止まる。

そういやこの夏は穂高に行くことがなかった。

 

今年はどこに行こうかなぁ。

 

双六小屋が見えてきた。奥の奥に見える黒々したのが水晶岳

順調に標高を上げると小屋が見えてきた。双六小屋だ。

嫋やかな鞍部を額縁にして黒部源流の山々が連なる。

天気も予報よりも穏やかで崩れる気配は無さそうだ。

 

双六小屋でオランジーナを購入。うまー。

小屋のベンチでザックを下ろして15分ほど休憩。

暑い日の柑橘系飲料水の一口目の美味さは筆舌に尽くしがたい。

 

ここはおでんが名物だそうだが、既に売り切れで悲痛の声が聞こえた。

奇遇にも今日担いできた夕食はおでんと牛串だ。酒もあるで。

 

巻道を選択したがあまり良くなかった。

さて、三俣蓮華岳方面へ向かう道は3本あり、稜線・中道・巻道の3コースがある。

どうせ明日通るし往路は楽な方が良いと後者を選択したが、

いっそ稜線まで上がった方が楽だった。

意外とアップダウンが多くて風抜けが悪いため、非常に暑い。

 

威風堂々と鷲が翔る。

砂礫の平坦地は暑い。トレランシューズで来ている分楽ではあるけども。

時計を見たら10時を過ぎた。水も少ないが、三俣山荘までの辛抱だ。

 

語彙力喪失。

右手には槍の猛々しい姿が蒼天に突き通っている。

 

9月には少し雲がかりがあって満足には見えなかった分、嬉しさも一入だ。

 

鷲羽と山荘。

登りも一段落して赤い屋根の山荘が見えてきた。

今日の幕営地、三俣山荘のテン場はまだ空いているみたいだ。

山腹には伊藤新道の薄い道筋が見える。いつか辿りたい。

 

山荘。

正午前にチェックインし、昼のラーメンを食べてから設営。

三俣山荘はこの日が営業最終日、賑わいを見せる。

余分な荷物は置いて黒部源流への道へ向かうことにした。

 

次回へ続く。