アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2023年3月14日 和佐府ゼッコ

殆ど山に行けてなかった…もとい山に行く気が出なかった今冬。

年末年始の抱負は雲散霧消し、下手糞なスキーの練習にも熱が入らず。

片手の指で足りる程の山行で春を迎えてしまいそう。

 

そんな中、代休が快晴だったので去年から気になっていた山へ行きました。

何ともヘンテコな名前の和佐府(わさふ)ゼッコです。

 

飛越トンネル。

07:00発。

当初予定していたルートはここ2週間の高熱で藪の壁と化していた、ショック。

仕方なく6km弱の林道歩きを経て、有峰への入口 飛越トンネルへ。

 

新雪があって嬉しい。

珍妙な名だが、和佐府とはこの山の辺りの地名。

ゼッコとは「絶高」や「頭(ズコ)」つまりピークのことだとか。

繋げると「和佐府の山」という意味で、この辺りの主なのだろう。

 

だーれもいない。

地図に名前すらないが、なだらかで景色も良くスキーに向いた斜面も持ち、

最近じわじわと人気が高まっているそうだ。

平日だから誰も居らず、前日の降雪で思いがけずバフバフの楽しい登りだ。

 

薬師と北ノ俣。

少し登ればこの景色。

霧氷と一緒にこのペアショットが楽しめる。ええじゃないか。

 

当日は黒部五郎岳スノーシュー1泊で向かっている人がいたらしい。

 

霧氷。

霧氷と緩やかな広尾根が、どこか北八ヶ岳を連想させる。

3月にもなってこのような景色を楽しめるのは、やはり山に於いてだけ運が良い。

 

9:55 和佐府ゼッコ。

間もなくささやかな標識のある頂に到着する。

青空に映えた白の薬師を見たくて訪れたが、聞きしに勝る良い山だ。

 

西笠山とかあの辺。位置関係がいまいち。

飛越国境の山々は有名ではないが、名の知れた山に決して劣らない魅力がある。

コーヒーとチョコレートケーキより、断然番茶と煎餅派閥。

ここで茶を沸かして日本の原風景に心寄せるひと時を過ごしたい。

 

笠ヶ岳

個人的にお気に入りの一枚。

こちら側からの笠ヶ岳は天嶮の様相を見せてくれる。

 

いいですな。

腰でも据えてのんびり…としたいが、実は灼熱で雪解けが早いのなんの。

名残惜しいがこの景色を焼付けて山を下ろう。

 

ヤツっぽいよね。

絵になる雪原に別れを告げる。

いつかここでテントでも張って、思う存分スキー練習をしてみようかしら。

 

黒五さん。

もう所々デロデロ、ワカンで滑りながら降りていく。

全く、春を通り越して真夏日を感じさせる照り返しだった。

 

肩まで踏み抜いた。

地雷原を思いっきり踏み抜きながら、トンネルに戻ったのは11時前。

 

ながい。

しかしここからがまた長い、6kmの帰り道。

幸い踏み抜くほどでもないが、雪崩そうな斜面をそろそろ早歩きする。

 

デブリー。

まだかまだか、と往路より更に長く感じる道を下ること1時間半、

12:30車に戻って来て一息。

 

帰りの道から。

久しぶりの登山、というか大半は林道歩きだったが

下がり調子だったモチベーションに活を入れることが出来て良かった。

これから春の山もある。

休んでいる暇はない。出来ることを出来るうちにしていこう。

 

おわり。