年始から腑抜けた日々が続いています。
サムサガーナダレガーを繰り返して一生イヤイヤ期。いい加減にせぇよ31歳児。
ぶっちゃけ今年は高熱・降雨で例年よりアバランチリスクが高いのは事実…。
こういう時はいっそ高い山から離れ、近場の低山に行きましょう。
お花見のシーズンですし、3年前に訪れた赤祖父山まで縦走しようかな。
6:00起床。安定の寝坊である。
まぁAM曇天、PMワンチャン晴れの予報なので急ぐことはない。
静かな朝の閑乗寺公園を出発。今日はレインウェアと長靴スタイル。
前日から雨が降っており、結構ぬかるむ山なので長靴がマスト。
濃い霧の杉林、足元では蕗の薹が春の訪れを告げている。
市街地ではソメイヨシノが最盛期を迎えているが、
山野草も咲き始める頃合い。
いの一番に出てくるのはキクバオウレンやショウジョウバカマ。
山道は濃霧の中。
680mで残雪。直下で夏道を離れて直登していく。
出発からのんびり1時間で八乙女山。
地元の人々に親しまれる代表的な里山だが、今日は天気が悪く独り占めだ。
案山子をモチーフにした山頂標はユニークで可愛らしい。
ここから暫く下ってからの登り返し。
大寺山までは最近辿った人がいないようで殊更静かだ。
幽遠な稜線、立ち込める霧霞。
直下の急登にはびっしり張った雪、残置は埋もれているので丁寧に登る。
山頂まで割と時間がかかり10時を回る頃。
ここは良くスキー場跡から登られる。頂上周辺でツリーランが楽しめそうだ。
寒くなってきたし展望も晴れないので、帰るか進むか思案。
片道1時間程度だし、ここから先は緩やか。先へ進もう。
何年ぶりかチェーンスパイクを履く。
緩い樹林帯をひと登りすると次第に樹々も開けてくる。
この辺りは晴天時に来れば面白そうだ。
扇山の分岐からはぽつぽつと人も見える。
催眠術にでもかかりそうなブナの森、誘い込まれないようにしよう。
扇山に着くと唐突に霧から解放された。
ここから赤祖父山まではいくらもかからない。ご機嫌なホワイトロード。
先程までの濃霧が嘘のように、頂は澄み渡り多くの山が見渡せる。
山頂自体は樹々が張っているので、扇山側の小ピークへ戻ろう。
意外と他の山々から望むことがない金剛堂山。
毎冬訪れているのだが、今年は終ぞだった。まだ間に合うかな。
そろそろ下山、再び霧の中に。
ピストン予定だったが午後から晴れる予報。
緩んだ雪で大寺山の下りが面倒だし、西に降りて林道で帰ろう。
ひょっとしたらミスミソウも見られるかもしれない。
実際は寒すぎて開花には少し遠かったみたいだ。
八乙女山の西ではもう開花しているらしく、寄ってみるのもアリだったが
林道歩きがすこぶる長く草臥れた。長靴で2時間はかかる。
まぁ、通ったことのない道は冒険心が擽られてこれもまた良き良き。
予報が外れて晴れず仕舞だった散居村を左手に眺めながら、
14:55 昼日中に閑乗寺公園へ帰還、そのまま帰路へ着いた。
翌日は全国的に纏まった雨が降ったし、
久しぶりに20km以上歩いて疲れたので惰眠を貪った。
おわり。