アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2023年3月25日 閑乗寺公園~赤祖父山

年始から腑抜けた日々が続いています。

サムサガーナダレガーを繰り返して一生イヤイヤ期。いい加減にせぇよ31歳児。

 

ぶっちゃけ今年は高熱・降雨で例年よりアバランチリスクが高いのは事実…。

こういう時はいっそ高い山から離れ、近場の低山に行きましょう。

未踏の里山と言えば八乙女山

 

お花見のシーズンですし、3年前に訪れた赤祖父山まで縦走しようかな。

 

7:30 閑乗寺公園より発。

6:00起床。安定の寝坊である。

まぁAM曇天、PMワンチャン晴れの予報なので急ぐことはない。

静かな朝の閑乗寺公園を出発。今日はレインウェアと長靴スタイル。

 

春の芽吹き。

前日から雨が降っており、結構ぬかるむ山なので長靴がマスト。

濃い霧の杉林、足元では蕗の薹が春の訪れを告げている。

 

菊葉黄連(キクバオウレン)。

市街地ではソメイヨシノが最盛期を迎えているが、

山野草も咲き始める頃合い。

いの一番に出てくるのはキクバオウレンやショウジョウバカマ

 

ミストハイク。

山道は濃霧の中。

680mで残雪。直下で夏道を離れて直登していく。

 

8:30 八乙女山

出発からのんびり1時間で八乙女山

地元の人々に親しまれる代表的な里山だが、今日は天気が悪く独り占めだ。

案山子をモチーフにした山頂標はユニークで可愛らしい。

 

風吹堂の仏像。

ここから暫く下ってからの登り返し。

大寺山までは最近辿った人がいないようで殊更静かだ。

 

霧にもまれるブナの森。これはなかなか雅。

幽遠な稜線、立ち込める霧霞。

直下の急登にはびっしり張った雪、残置は埋もれているので丁寧に登る。

 

9:55 大寺山。意外とかかっちゃった。

山頂まで割と時間がかかり10時を回る頃。

ここは良くスキー場跡から登られる。頂上周辺でツリーランが楽しめそうだ。

 

寒くなってきたし展望も晴れないので、帰るか進むか思案。

片道1時間程度だし、ここから先は緩やか。先へ進もう。

 

ドッ白けで風まで吹いてちと寒い。

何年ぶりかチェーンスパイクを履く。

緩い樹林帯をひと登りすると次第に樹々も開けてくる。

この辺りは晴天時に来れば面白そうだ。

 

妖しい雰囲気だ。ちなみに大好物です。

扇山の分岐からはぽつぽつと人も見える。

催眠術にでもかかりそうなブナの森、誘い込まれないようにしよう。

 

ブナ林は晴れてもおいしい。

扇山に着くと唐突に霧から解放された。

ここから赤祖父山まではいくらもかからない。ご機嫌なホワイトロード

 

11:00 赤祖父山。

先程までの濃霧が嘘のように、頂は澄み渡り多くの山が見渡せる。

山頂自体は樹々が張っているので、扇山側の小ピークへ戻ろう。

 

金剛堂山か?

意外と他の山々から望むことがない金剛堂山

 

毎冬訪れているのだが、今年は終ぞだった。まだ間に合うかな。

 

猩々袴(ショウジョウバカマ)。

そろそろ下山、再び霧の中に。

ピストン予定だったが午後から晴れる予報。

緩んだ雪で大寺山の下りが面倒だし、西に降りて林道で帰ろう。

ひょっとしたらミスミソウも見られるかもしれない。

 

帰りは林道赤祖父線(約11km)とぼとぼ。足が痛うなるよ。

実際は寒すぎて開花には少し遠かったみたいだ。

八乙女山の西ではもう開花しているらしく、寄ってみるのもアリだったが

林道歩きがすこぶる長く草臥れた。長靴で2時間はかかる。

 

碇草(イカリソウ)。

まぁ、通ったことのない道は冒険心が擽られてこれもまた良き良き。

予報が外れて晴れず仕舞だった散居村を左手に眺めながら、

14:55 昼日中に閑乗寺公園へ帰還、そのまま帰路へ着いた。

 

翌日は全国的に纏まった雨が降ったし、

久しぶりに20km以上歩いて疲れたので惰眠を貪った。

おわり。