アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2023年4月16日 乾徳山

4月15日は待ちに待った立山黒部アルペンルート開通日!

…なのですが、週末は天気がいまいちで快適とは言えない。

悪天こそトレーニング日和ですが、やっぱり晴れた日に行きたいよね。

 

そもそも閉鎖直前に行ったし…。

 

ということで晴れ間を探していると、関東~伊那は快晴。

久しぶりの奥秩父、手頃で未到の乾徳山なんてどうでしょう。

 

薄い霧がかり。

道の駅蔦木宿で休憩を挟み、徳和を出発したのが7:10。

登り口は2つあるがどちらも大差なさそう、谷側のオソバ沢コースにした。

 

20分後、登り口で気付いた。カメラのメモリーカードを家に置き忘れる痛恨のミス。

久々にやらかした…。予備も入れてないしガックリ…。

 

錦晶水を越えてから暫く緩やかになる。

今日はカメラは鉄クズだ。割り切って無心で登る。

ひたすら人を追い抜いていく。15人ほど抜かすと細い湧き水が嬉しい錦晶水

 

国師ヶ原。国師とは当山で修業した夢窓礎石のことらしい。

ここから前半の急登が嘘のように緩やかになる。

国師ヶ原高原ヒュッテへは寄らなかったが、とても綺麗な避難小屋だとか。

 

眺望も開ける。昔は放牧牛もいたのかな。

開けた野っ原で青空が見える。小鳥も囀って鬱々した気持ちが晴れやかになる。

 

あれが乾徳山

ふと前を見れば小高い山が見えた。あれが目指す乾徳山

事前に岩岩しい山だと聞いていたが、山容からはあまりそういう気がしない。

 

岩場。難しくないが摩耗している。

ここから巨岩が点在する修験の道の匂いがしてくる。

幾つもの岩を乗越したり挟まったり…。

 

整備も丁寧で難はないが、剱岳別山尾根のように岩が摩耗している。

日陰は染み出しも多く、見た目より少し手間取りそうな所もあった。

 

鳳岩。

そして乾徳山を象徴するかのような巨岩を登り上げれば山頂だ。

登りの際には数人先客がいたので、巻き道を使って這い上がった。

 

9:08 山頂。たまらんね。

久しぶりに山に専念したからか、割と良いペースで来られた。

そして何とも美しい、これこそ関東の春山ですと胸を張るような景色。

誰かカメラを確認しなかった昨夜の自分をブン殴ってくれないか。

 

中央奥に金峰山の五丈岩が見える。右のつんとした辺りが国師ヶ岳

金峰山国師ヶ岳等、奥秩父を代表するトップアイドルも遠望できる。

好き好きと言っておきながらあの辺歩いてないんだよな。

 

左奥の笹原のコルが雁坂峠だろう。右に行けば10月に歩いた道。

こちらは雁坂峠以東の方面。半年前の情景が今もはっきり思い出される。

 

笠取山とか行きたいんだけどね、なかなかコースに悩む。

 

雁坂峠から左に行き、少し分かり辛い三角が甲武信ヶ岳。左手前は黒金山。

そして甲武信ヶ岳。なんやかんや一番行ってるのはあの辺。

 

今度は秩父や長野側から登ってみようかな。

源流の水でお茶を沸かしたりとかさ。

 

南アルプス。甲斐駒しかわかんねぇ。

しかしこれだけ眺望が良いと当然で、当日だけで50人はすれ違った。

この先の黒金山へと行くプランだったがまたの楽しみに取っておこう。

カメラも無いし。

 

15分ほどして下山。

鳳岩の下降を終え、小走りで下山していく。

子連れや大所帯も多く見えた。クライミングルートもあるらしい。

分け隔てなく万人に愛される姿はどこか誇らしげに見える。

 

10:00頃 扇平。

往路とは別の道へ向かう。道満尾根を下ろう。

冬枯れのトレイルはとても気持ちよさそうだ。

 

帰りは道満尾根へ。気持ち良いトレイル。

この選択は成功で、とても自分好みの小気味良いトレイルだった。

危険な箇所もないし暖かな日差しが嬉しい。

 

ルンルン。

社会的にはお天道様に低頭し恐る恐る歩かせて頂いている僕も、

山となれば両手を広げて陽光を求める。

曇天の多い北陸民はこういうところで日当たり貯金をしておかなければならない。

 

道満山直下の保安林がなかなか僕好みだった。

この道も登りで使えばなかなか歯応えがありそうで、次はこちらから来てみよう。

山を越え、杉林を走り抜けると唐突に車道に飛び出した。

 

11:30 下山。

昼前には下山を終え、駐車場近くの休憩所でカップ麺を貪って帰路へ着く。

少し淡泊すぎたかな?と思ったが、

午後から関東は雹が降る雷雨だったらしい。巻き込まれずに済んだ。

 

そんな悪天とは無縁の長野を走り抜け、19:00には家に到着した。

 

おわり。