今年のGWは平日に挟まれていました。
前半は新潟へ。行先は苗場山の山中に湧く赤湯温泉。
赤湯温泉を拠点に狙うは信越国境の盟主 佐武流山。
佐武流山は残雪期に良く登られるが、専ら秋山郷か白砂山経由だそうだ。
マカルー70に好奇心と期待と冬靴テントワカンアイゼン諸々20kgを詰込み峠を越える。
こんだけ雑に詰めても入るマカルー、すげぇ。
けど二度とこんな詰めて歩かないぞ…。
春陽麗和とは何とやら、流汗淋漓の夏日向。
急く事もない。ブナの森を楽しんで進もう。昼前に到着。
どうやら風呂は掃除中。
湯が溜まるまで暫く毛鉤を流してみよう。
本流は話にならず、支流は目を惹くポイントはあるが沢靴はない。
それでも春の渓の晴やかなこと。呆けるだけで時が過ぎる。
湯の花漂う一番風呂を頂戴。湧き立てはとても熱い。
冷風漂う川辺で涼み、交互浴して遅めの昼飯を取ると雨がパラついてきた。
夕暮れまで止まず、その日は早めに就寝。
2:00 佐武流山を目指すが、どうにも気分が乗らない。
赤倉乗越で踵を返し、未明の風呂を堪能。芯まで温まる。
結局8:00までだらだら。湯加減も落ち着いた玉子湯で熟睡してしまった。
帰路、沢にゆらりと動く白い魚影。なかなか食ってはくれないが、
ふと赤湯で蟻を多く見かけたことを思い出し、アントパラシュート。
ナチュラルドリフトを意識して流すと数匹が寄ってきて、水飛沫が立つ。
8寸弱の丸々としたイワナが掛かってくれた。
テンカラはなかなか釣れない分嬉しさも一入だ。
一頻り喜びに浸った後、リリース。またいつの日か遊んでおくれよ。
豊穣の渓谷、越後湯沢にて1泊2日。
担ぐ重荷もどこか軽く感じる程、満ち足りた休暇となった。
来年もまた来よう、と思う。
そういう場所がどんどん増えていく時こそ、旅の醍醐味だな。
しかし帰りの砂利道はとにかく暑かった…。当日の湯沢の気温は30℃。
Spotifyで気儘に邦楽を流して帰れば昼頃。
湯沢で一浴し、海沿いを走らせ富山まで。
魚津で力尽きて仮眠、翌朝に帰宅。
山にも登らず仕舞だったので、GWの後半は登山メインで組み立てよう。
緩急付ける長期休暇、勇み足よりも余程良い。
おわり。