アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2022年2月12~13日 唐松岳

また過去山行。

2年前の唐松岳です。

 

リフトトップ到着。

通年混雑する後立山の峰々の中でも、

特に賑わう筆頭は唐松岳だろう。

明朝のリフト行列に息が詰まりそうだが、トップに出れば素晴らしい眺望が待つ。

 

スキー7登山3くらい。

北信のダイナミックスクリーンを前にして、

滑りを楽しむ人で溢れる。冬の唐松岳はスノーレジャーの一大スポットだ。

 

おほー。

不帰の白壁とブルーバック、このような景色を目にして日帰りは勿体無い。

この日は雪洞泊を人生で初めて行った。

八方池を越えて夏道が西に屈曲するCo2150m斜面を掘り進める。

 

この日は初雪洞。暖かさは最高。寝心地は…。

安定層が出るまで下を掘ったら、寝床を形成していく。

これが非常に苦しい。最初のとっかかりが出るまで、思うように進まない。

 

全く、土中の蛹の気分。ようやく僅かな寝室が纏まるまで3時間近く。

加えてすこぶる圧迫感が酷く、夜は帰って寝る夢まで見る始末だった。

 

ちょっとお散歩。

まぁ、とりあえず一段落着いたので散歩。

明日登る頂は吹雪の中。日帰り客も往路を返し粗方降りて来ている。

 

風はなかなか。

風紋刻まれた白雪が、この山の荒れ具合を語るようで。

 

不帰。

次第に風も止み、静寂へと帰る。

放射冷却も凄まじそうだが、雪の中は厚着では汗をかくくらいだ。

 

幕が上がる。

さて、翌日は未明発。

ダウンを着込んでスローペース、山荘の手前で夜が明ける。

 

五龍

未到の五龍は薄明に照らされ…。いずれこの尾根も繋ぎたい。

 

日出。

四阿山の頭が焼け、昇陽の刻を迎える。大きく裾野を構える浅間山が美しい。

 

赤剱。

灼々と火が点くように周りの山が染まっていく。

 

白馬が燃える。

白馬の雪面の美しさの前では、僕の陳腐な言回しは無粋でしかない。

 

後々初冬に歩いたが、何故食わず嫌いしていたのか悔いる山だった。

 

唐松岳

心行くまでこの景色を目に焼付けた。

 

毛勝かな。

夜が白み朝を迎えるまで、誰もいない山頂にて。

 

白くなった馬。

いずれまた来よう。その思いを胸に帰路へ。

 

帰るか。

雪洞に戻り荷物を片していると始発組が来る頃合いだ。

下りリフトに飛乗り、コーラの封を切って余韻に浸る。

 

朝には下山。

喧噪のスキー場を後にし、昼前には車へ。

 

この辺りは家から程近いわけでもないので年1程度に留まっているが

人を惹きつける魅力に溢れている。

マーシーズンにも歩いてみたい。テン場高いから泊りは…うーん。