3連休は休日出勤と雨模様。中指突き立てモードです。
フルに使えたら東北行ったんですけどね…。
またネタ切れしてるので2年前の4月下旬、蝶ヶ岳へ行った話。
大型連休前の上高地、開山祭で人はちらほら見るが
流石にシーズンの賑わいとは程遠い。
GW前にもう1回テント泊がしたかった。
全国的にあまり優れた天気ではなかったが、だからこそ狙い目。
上高地の神様に挨拶をして。
砂利道はだらだら続くが、春を告げる蕗の薹を眺めて歩けば気にならない。
昼過ぎに徳沢に着き、猿の群れを横目にテントを立てる。
設営も済ませ、静かな清流沿いを軽く散歩。
上高地が真に秘境と呼ばれた頃の空気感を少しでも味わいたい。
ヘッデンスタートの翌朝に備え、軽く登ってテントに戻る。
この日は冷凍チャーハン。ちと嵩張るが活力漲る。つくづく島国の農耕民族。
辿る長塀尾根は距離が長い。冬場はラッセルが辛そうだ。
3連休でも入れば一度訪れてみたいな。
急く心を静め米栂の森を抜ければ、穂先が顔を覗かせる。
早春の高曇りに映える白黒の世界。
森を抜ければ山頂まではもうすぐ。
穂高の重厚な岩壁が美しい。
一度も訪れたことのない涸沢カール、白雪を深く携えて。
本谷カールと屏風のように連なる穂高連峰を併せて見られるのが嬉しい。
紅葉の時期にまた訪れてみたい場所だ。
常念、大天井を経てぐるりと囲いながら槍へと続く東鎌尾根。
常念から辿ると帰りが億劫なので、蝶ヶ岳からいつか歩いてみようかな。
カップヌードルを平らげて、往路を返す。
雪も緩むことなくサクサクと高度を落とし、3時間程でテントに着いた。
G5で来たが、この程度の量なら普通にランシューとチェーンで事足りた。
復路の砂利道がしんどい。
猿は子供を連れ、僕のことなど素知らぬ様子で草の芽を食み歩いていく。
昼過ぎに河童橋に戻り、夏には想像できない程疎らなバスに飛び乗る。
上高地からの蝶ヶ岳、樹林が多くて茹だる夏にもなかなか良さそうだ。
行っていない山はいくつもある。そろそろ真夏が始まる。
沈殿する日が続くが、熱量は保ち続けよう。