北陸の沢ではオロロが湧き始めました。
暫く標高の高いところか、甲信に逃げよう。
ということで毎年恒例となった黒部源流の避暑。今年は薬師沢小屋に行きました。
前夜折立に入り3:00発。五光岩付近で夜が白む。
目指す稜線は白靄に隠れ寒々しい。気温が上がらないのは助かるけれど。
好調なペースで太郎平小屋に着く。
小屋前はツアー客・合宿の学生で騒々しい。
晴れるまで沢へ降りたくはない…と眺めていると、
白の幕を払って水晶岳が青際立つ稜線を広げてご登場。
雲の平へと向かう列を抜かし、幾度か渡橋すると7:00 左俣入渓点。
流石に小屋に着くのが早すぎるし、前入りの先行が居たら釣りにはならないだろう。
入渓者はまだ居なそうな右俣に入ってみようか。
前にも来てポイントは知ってる。
しかし早朝の渓水は芯凍える冷たさで、魚の活性も悪い。
全く反応がない中、一番期待していたポイントでようやく1尾を捉えた。
前回より水量も多かった、というか前回が渇水気味だったのかね。
さて、上まで魚影はあるはずだがこの調子じゃ深入りしない方が良さそうだ。
踵を返す。
左俣を少し下から釣り上がってみるが、あまり芳しくはない。
早々に納竿して登山道を下っていく。
意外と小屋までは長い。
樹林や水場が豊富にあるので涼は取れるが、今夏の暑さは山でも変わらず。
名も無き立派な山を遠望し、昼前にチェックイン。
早めに来たので角の良い場所を貰えた。さあ、荷物を解いて本流へ行こう。
ポイントは無限にあるので、見切りを付けて進まないと永遠に終わらない。
下手なキャスティングでもイワナがヒットして嬉しい。
真っ黒な尺物をバラしたのは惜しいが。
3尾の良型を上げて益々テンションが上がったが、間もなく竿をへし折られた。
グッバイ、メインロッド…。
一応サブロッドを持って来ておいて良かった。振り心地があまり好きじゃないが。
2年前行った赤木沢、その近くまで行こうと思ったがまたの機会にしよう。
一旦戻り、昼・夕食のカップヌードルを食す。
イブニングを逃したくなく素泊まりにしたが、次来るなら弁当くらいは頼もうか。
薬師沢を少し釣り上がってみる。
こちらもポイントが多くて流すだけでも楽しいが、あまり追いかけて来ない。
大淵にいる大物はいずれ釣り上げてみたいな。
イブニング、小屋下でゆらゆら見えたのでアントを流す。
食らい付いた瞬間に合わせてキャッチ。
9寸半、惜しくも尺には届かなかったが満足だ。充実の釣行。
ピークハントはしていないが朝から動き続けてなかなか疲れた。
耳栓を忘れてしまったが、20:00 着替えて布団に入れば深く寝入った。
次回へ続く。