アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2024年11月3~4日 雁坂峠~甲武信ヶ岳 (1/2)

すっかり肌寒くなり冬の訪れを感じるこの頃。

晩秋はやはり鍋物が格別ですね。

ということで酒と鍋、と洒落こもう。甲武信ヶ岳へ行ってきました。

 

今年3度目。

 

林道終点、唐松尾沢にかかる小滝。

6:45 道の駅みとみ発。

ルートは複数取れるが、まず徳ちゃん新道ピストンはトラウマ、却下。

古礼山南西尾根は興味あるけど、前日ドカ降りだったしな…。

 

対岸の青笹尾根を仰ぐ。あっちにしても良かったかな。

青笹尾根の防火道を通るのは良さそう!と考え事して歩いていたら

いつの間にか取り付きを通り越していた。

まぁ雁坂峠を往路で歩いたことないし丁度良いや。

 

青笹尾根の方が紅葉写真には向いてそうだな。

渡渉は一発目でドボンしたので、もはや開き直ってザブザブ入ることに。

速乾靴下とランシューなのでどうせ乾くしね。

 

いい天気。

ジグ切って峠へ至る道で、ご機嫌な山梨の秋晴れを浴び。

肌を撫でる風が少し寒さを伝える。

 

日本三大峠

9:18雁坂峠。30分程大きく休憩。

さて、今日の宿泊地は前々から考えていた破風山避難小屋にしよう。

 

意外と長いのよ。

それこそ青笹尾根から歩いた方が早いんだけど、この稜線割と好きなので。

 

秩父でも立ち枯れが激しく痛ましさを覚えるが

こちらを読む限り、縞枯山に見られるような自然サイクルに依るものらしい。

 

 

あっ!

下草をシカに食われて残った笹が繁茂し、発芽率が抑えられているのは

樹木にとって喜ばしいことではない一方、

地表の雨除けになる役割も持つらしく、ひいては幼木の流出を防いでくれる。

決して「悪者」ではないのだ。

 

じーっ。

そんなことを独り言ちているときりりとした女性に見つめられる。照れるなぁ。

 

富士山と黒金のツーショット。

蒼き山並と富士の高嶺が末永く或りますように。

幾度かの登りで腰を下ろして休憩。意外と疲れるんじゃい。

 

青笹尾根が見えるわね。

やがてダム湖を見下ろす頃、笹原を抱く山が見えてきた。木賊だ。

 

あれが本日のハウスね。

木暮理太郎は甲武信ヶ岳三宝山木賊山を一身三頭のケルベロスに例え、

隠れた三宝山こそ第一星と説いた。

甲武信は言わずもがな百名山、とすれば木賊山は二山に比して「不遇」なのか。

 

そんな手前勝手な批評なぞどうでも良いと、堂々と手を広げる嫋やかな山容。

 

薪を集めて割るよ!

11:50 その根元に煙突伸ばした小屋があり、ここが目的地。

 

有志の方が維持されており、所定の規約を厳守すること。

要は「極力薪は自ら集める」「来た時よりも綺麗にする」。

そのひと手間を一興と思える物好きに愛される。

 

あったけー。

薪を焼べ、鶏ベースの鍋をストーブで温める。

炭火の薫りを肴に、安酒でも極上の贅沢。

〆はうどんを放り込み腹も満たされた。

 

別ルートからの同類と山の話題で盛り上がり、陽が暮れ落ちた頃寝静まる。

ちなみに煙の吸い過ぎ・安酒・脱水で類を見ない寝苦しい一夜だった…。

次回へ続く。