7月中旬、薬師沢小屋にて釣りを楽しんできました。

新鮮な早朝折立スタート。
SNSで交流のある方とその方の属する山岳会の若者の3人で
薬師沢小屋に定着して、テンカラのレクチャーをしてきました。
レクチャーできるほどの腕でもないので恐縮ですが…。

道中は風無き稜線にて、炎天の暑罰を受けながら登る。
それにしても暑かった。諸々持って行った荷物も下手な冬山泊以上。

参加のお二人は関東在住、この辺りは殆ど来たことがないらしい。
山岳会の面子に比べ昨今絶賛体力低下中の自分、
いやいや言い訳せずに足を進めよう。

薬師岳や眼下に流れる岩井谷の話をしながら暑気を紛らわす。
あの沢の渓魚も元気にしているかな。

10:30頃、賑わう太郎平小屋で大休憩。
コーラの一口目が犯罪的美味さ。
嗚呼、このために山登ってる気がする…。

喧騒の中心は稜線にて離れる。木道沿いの花畑を愛で。

稜線では散った稚児車もここでは盛りを迎えている。
衣笠草、褄取草、岩銀杏…やがて沢に出合って小休憩。

中俣出合で軽くテンカラ竿を振るって。
一撃必釣、いつもの#12普通毛鉤に食らい付く。
今回のファーストフィッシュ。やぁ、元気かい。

ここでテンカラを教えるには少し狭いので、早いとこ小屋まで下ろう。
意外と細かいアップダウンを世間話しながら下れば、
眼下には清く澄む渓水の流れと赤い屋根。

チェックインして荷解き、入渓情報を聞きながら
今日は穴場の大東新道方面へ入ることに。

うっかり落ちれる橋を渡り、雰囲気の良い小径を歩く。
岩の陰からは幾匹ものイワナが顔を覗かせる。
同行の二人も魚影の濃さに驚いていた。

さて、竿を貸し出して早速振らせてみる。
一人はテンカラ竿を持つのも初めて。
今思うとキャスティングの練習をみっちりやらせるべきだったかもしれないが、
とにかく初釣果の嬉しさが、上達の早道だと思う。

2,3匹の良型をかけた後は竿を納め、様子を見る。
ラインで水面を叩かず、丹念に毛鉤を流せば何かしらのアクションがあるはず。
「もっと丁寧でいいけど、もっと飛ばしても良い」
(≒アプローチは慎重に、だがポイントは無数にあるから打込みは貪欲にしていい)
という、一見初心者には意味の分からない説明に、自分の口下手が怨めしい。
常日頃直感的にやっていることを説明するのが非常に難しい。

やがてバシャンと言う水音が聞こえ、歓声が上がる。
振り返ると良型のイワナを釣り上げていた。慌ててネットイン。

綺麗な魚体のイワナだ。薄いパーマークが美しい。
やがてもう1人も釣り上げる。ミャク釣りの要領で誘うと食ってきたとのこと。

魚影の濃い薬師沢、ピュアな7月のイワナだが無鉄砲に振っても釣果には繋がらない。
アプローチ・キャスティングが8割を占めるテンカラは
丁寧な仕事を積み重ねるようなもの。

彼女らも「難しい」と言っていたが、一重に僕の実力不足なところが目立った。
一先ず今日の釣果を喜ぼう。
明日は更なる釣果に繋がるはず。

小屋で酒と豪勢な食事を楽しみ、日が暮れる。
轟と流れる瀬音に耳を傾けながら就寝した。
次回へ続く。