6年ぶりに秋の立山へ行ってきました。
カメラも持ってなかった頃。

全盛の連休中日、ECMWFの予報では昼過ぎまで晴れが望めそうだ。
3:00から待機してバスで仮眠して着いた室堂は…あれ?なんか、寒くね?

どうやら悪い方に傾いたようで、前以て言っとくと稜線はずっとこの調子だった。
風もまぁ多少はあるが積雪時に比べれば屁でもない。

「これが白山かぁ。名前の通り真っ白だな。」

浄土山の南峰。ここの冬景色は筆舌に尽くしがたい。
西面雪崩やすいから注意。

雄山に殆どの登山客が集中するので渋滞も然もありなん。
北風もそこそこ吹いて寒くてしゃーない。さっさと登ってしまおう。

さて、そもそも何で浄土山からかと言うと、
浄土~別山の縦走、所謂「三山かけ」を予定していたから。

個別では何度も登っていて新鮮味には欠けるが
実は繋いではいなかった。秋晴れの真砂の稜線も非常に美しい。

とまぁ、好展望の良ルートを晴天掴んで闊歩しようという目論見は
敢え無く砕かれそうになっているわけだ。
まぁまぁ落ち着いてラーメン食おうぜ。
あとジェットボイル欲しい。寒い時の熱効率の悪さにげんなりする。

「ここGWに歩きてぇなぁ」と思っていた丸山中央山稜の抜け口。
暖まり時計を眺めるとそろそろ11:00。
そろそろ晴れるんじゃないかという儚い期待は西風の更なる強まりに打ち砕かれる。

いい加減手も冷えて寒々しい。帽子も飛ばされそうだ。
風はまだ良いが雨が混じると低体温症一直線だな。
昼から少し降る予報だったし大走りでエスケープ。今日はお呼びじゃなかったんだ。

まぁ、この大走りも歩いてなかったので結果オーライ。
時折薄れる眺望に期待と落胆を繰り返しながら20分程…。

ふ、と雲が割れて青が覗いた。

白を払い除けてカラフルな色彩が山肌を覆う。

「降りてきたら晴れるんだから、もう…」
と独り言ち。
結果的に稜線は終日雲に圧され、早めに標高を落として良かった。

時折北西面の艶やかな紅葉が照り輝く…。
また冬に歩きたい、景色が良いし岩もないし。肌が焦げるけど。

谷底のカーペット。
神が坐すとされる立山、ここは神々の寝床か。

さぁ最後の苦しい登り返しを済ませ、雷鳥荘で日帰り一浴。
火照った体にコーラと冷風…ベンチから先には錦秋の雷鳥沢。

終わってみれば何だ、これだけご褒美があるじゃないか。
ダウンを着込んで騒がしい道を歩み、諸々帰宅が16時過ぎ。
望んだ景色に恵まれなくとも、今在るものに大らかになろう。