前回の続き。
3:00頃起床。
藪蚊の酷かった昨夜に比べ、虫も居らず至極快適な幕場だった。
早々に片して海へ向かう。

戸田がモデルの老人と家政婦ロボットのコメディな日常漫画『ぽんこつポン子』、
再訪した時には本を片手に色々見て回りたい。

地域猫ちゃんが寄り添ってきたので暫く撫でていると
他の子と喧嘩してどっか行っちゃった。
さて、今日は意外とタイトだ。暗い夜道に飛び込もう。

というのも、帰りのバスの時刻が意外と早いのよ。
デマンドタクシー「ふじみgo!」を予約してあるが
万一これを逃したらお昼も温泉もパー。

闇夜の中、番犬が大鳴きする峠道をただ登る。
安眠妨害申し訳ない。

峠で一息つき、熊野古道を思わせる階段に趣を感じ取る。
雲取越えがこんな感じだったなぁ...としみじみ。

やがて林道を経て舗装を40分程歩く。小雨に降られるが滴るほどではない。
丁度良い涼と楽しもう。
笠を被る富士の頭を望む。今年の初冠雪はとても遅かったようだ。

井田(いた)への自然歩道を降れば明神池。
跳ねるのは何の魚だろう…と疑問に眺めていると
来訪者に驚いたカニがぽちゃん、と水面へ落ちる。

リフレクションが映える。海のほとりの淡水湖に興味が尽きない。

海に続く道を辿る。西伊豆特産のみかんの販売所。
こういうのがトレイルではとても嬉しい。
買って食べながら歩こう。うーん、うまい!

みかんを食べながら海沿いトレイルを歩く、ってのをやってみたくてね。
疲れた体にすっぱい極早生みかんが嬉しい。
無人販売所は大瀬崎(おせざき)~木負(きしょう)の間に多くある。
そこもいずれ歩きたいな。

やがて現れる最後のトレイルに名残惜しみながら落とす。
笹が生い茂った僅かな区間に旅情を感じながら。

階段を降りると台車を曳くダイバーの群れ。
柏槇の古木の奥に、旅路のラストを飾る大瀬崎の鳥居が白く映える。
駿河の大風に身を捩ったような、見事な柏槇の遊歩道をぐるり。

時間は余ったので休憩でもしたいが、
店はあるものの、軽食の類は昼頃にならないと乏しい。そりゃそうか。
靴下乾かしながら40分程ダラダラしてたら大入りのデマンドタクシーが到着した。
ま、まさかこんなに人が乗ってるとは…僕くらいだと思ってたのに…。

木負で乗換え、一息で三津(みと)。
某有名アニメの舞台らしいが見たことないから知らん。
花より団子、色気より食気、白米と刺身盛り。これ以上望むものがあるか?

日帰り入浴に乏しい地域の中、安田屋旅館は貴重だ。
太宰や『伊豆の踊子』の撮影基地となったらしい宿で思う存分さっぱりとし、
沼津経由で東京に至り、19時過ぎに富山に帰着した。

昨年に引き続き訪れた伊豆は改めて親しみと温もりに溢れ、
残るのは良い思い出だけだ。
来年もこれくらいの時期に伊豆旅行がしたい。
次は稜線歩道や東海岸も面白そう。夏に宿取ってのんびりしても…。