前回の続き。いつまでサボってんねん。
広々とした部屋で寝覚めも良い。

夜明けと共に。早起き猫ちゃんに挨拶を交わし、暫く国道を歩く。

やがて木立に覆われたサボ鼻道へ逸れる。
まだ薄暗さが残る樹々の影を潜れば、東屋から覗くは熊野灘。

茜に彩られた東の空と、紀伊の松島に見惚れるのも程々に。

かつては荷車が通ったであろう、柔かなトレイルを踏み締めて降りれば道瀬だ。

釣り人の朝は早い。新年早々の釣果はいかがだろうか。

静かな小径に鳥の囀り。
ご機嫌な朝…ではあるのだが、ここでとうとう騙し騙しの足裏の痛みが爆発した。

「いだだだだ!!」
土踏まずへ遠慮容赦無しに来る、樹根の強制足壺マッサージ。

ここから大きな峠を2つ越えるのは流石に厳しい。
暫く座りこけて熟考。
悔恨もないわけではないが、苦しくなる前に区切ることで次の旅路の熱へ繋げよう。

と、この旅は三野瀬で一区切り。
電車に揺られて尾鷲へ。

旅路の終点で早めの昼ご飯。
年始から営業しているおわせお魚いちば おととで、地物の美味しい魚をいただく。
地魚丼、鯵の唐揚げ、カマスの南蛮、冷奴、蟹の味噌汁。

腹も満たされ、近くに面白そうな遊歩道があったので歩いてみた。
暖かな古民家の木立を潜る。

やがて素掘りのトンネルを抜ければ静かな竹林。

歴史ドラマの一舞台にも出てきそうな趣を感じ、
先程の古民家の傍で暫く日光浴。
昼中頃に本日の宿へ向かった。

親切な管理人さんに宿のご説明をいただく。

肩の荷を下ろしてのんびり。
みかんを食べながらストーブに火を入れる。嗚呼、日本だなぁ。

今日は伊勢のIPAとラーメン。

腹ごなしに、宿でお借りしたチャリで尾鷲の街並みを走ってみる。

海挟んで向こう側へと漕いでみれば、何だか懐かしいような不思議な景色。
地元の山沿いがこんな感じだからかもしれない。

山に囲われた尾鷲の街並みに夜が降りる頃、宿へ戻った。
翌日八鬼山へ登ろうかとも思ったが足は変わらず痛いまま。
早朝から出立し、名古屋のフライショップに立寄りながら
特急ひだで富山に着いたのは昼中を過ぎた頃だった。

結果的には予定の尾鷲まで足を延ばすことができず次へ残す形となったが、
再訪の時を楽しめる良い旅になったと思う。
GWかな?でも夏も捨てがたし、長期休みの冬かな。
いやいや、秋のみかんの時期が面白いかもしれない。
そんなことを考えながら和歌山への思いを募らせることにしよう。
おわり。