前回の続き。
13時前に多々羅キャンプ場に到着。
第1キャンプ場の端、コンビニ至近の木立に張る。

まだ真昼、このままテントに寝転んでも
耕三寺の千佛洞に飾ってあるような蒸し焼き地獄体験ツアーとなること必定。
重荷となるテント類をデポして今治まで行ってみよう。
なぁに、40km弱なら2時間半もあれば悠々だろ。

しかしこの莫迦の重篤な方向音痴がよりによってここで発動し、
頓珍漢な方向に走ったことに気付いたのは小一時間経ってから。
こともあろうに島の真反対に出てしまったので、反時計回りに半周するハメに。

「ひい、ひい…暑い…!」
電動アシスト様様でペダルは軽いが、直射日光が西面から照り付けローストターキー。
停まれば風も止まるし給水ポイントも乏しいので必死に漕ぐしかない。
この26kmは苦行とも言える暑さで、皮肉にも一番記憶に残った。

ようやっと大三島から離れ、塩と言えばの伯方島で麦茶をガブ飲み。
再び海を渡り降り立った大島で、一先ず一息。景色を眺めよう。

橋からも遠望できたあの台地に、中世において活躍した村上水軍の一派が
城を構えていたそうな。

この近辺は干満の潮流で激しい流れを見せる。
道路沿いからでも渦巻く水勢を眺められ、まるで川のような速さ。
芸予諸島の特異さが端的に伝わる場所として、一見の価値あり。

島を横断し、4kmもの長さの来島海峡大橋に至ればいよいよラストスパート。
風抜けと陰る陽光で多少気を持直す。快走で下る。

今治に着いてからも信号待ち中に足が攣ったりトラブルが続いたが…。
やれやれ、最後まで格好付かないな。

今治にて100kmの旅を共にした自転車とお別れ。

本来は祝杯を挙げたりしたかったのだが、次のバスが10分後くらいに来るので大慌て。
別にこの後にもバスはあるのだけど、お風呂が間に合わんのよ。

余韻冷めやらぬ中、バスで道程を辿りながら大三島まで帰還。
朝から夕まで漕ぎ続けたからか、体中が熱を持ってて海に飛び込みたい気分。

いざお風呂へ急げ。
水風呂で熱冷まし。良い湯だった…。

ゆっくり火照りを冷ましながら旅の景色を反芻し、暗くなってからテントに戻る。
しかしテント場も灼熱地獄で裸でも寝れない有様だったので
コンビニで缶コーヒー買って体に当てながら無理矢理寝た。
「なんでわざわざ大三島へ戻ったの?」という話は次回。
まだ続くんじゃ。