『ドラえもん』。
日本でその名前を知らない人は今の世の中存在しないでしょう。
今でも漫画が大好きですが、僕は幼少期ドラえもんを良く読んでいました。
藤子・F・不二雄先生と、長らくパートナーだった藤子・A・不二雄先生のお二方は
富山県出身という話は県民なら良く知るところ。
今回は彼らの出身地高岡市へ行ってきた話。
ここは高岡市美術館にある藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー。
F先生の生立ちから、ドラえもんを始めとする原画まで見られる観光スポット。
残念ながら中の撮影はできませんが、色々と小ネタに凝ってますよ。
説明に書いてある『ネズミの方の入場はご遠慮下さい』とか。
ドラえもんは連載当時、数々の学年誌で同時連載されていました。
それを踏まえて改めて読むと、その構成力に驚かされます。
例えば低学年向けに掲載される話では、1ページあたり数コマ、難しい単語を用いず
のび太が調子に乗ってしっぺ返しを受けるシンプルな話が多い。
一方高学年向けになるとコマ割りが増え、時には学術的知識や時事問題に触れて
道具を応用して問題解決していく話が増えます。
まるで読者がのび太達と一緒に成長していくように見えるわけですね。
キテレツ大百科、オバQ、パーマン等々…様々な名作漫画がありますが、
僕はドラえもん以外だとSF(すこし不思議)短編が好きです。
地球人と異星人の文化と倫理の差異を主題とした『ミノタウルスの皿』
高齢者問題への言及『定年退食』
人類が目を背けている核戦争への恐怖『ある日……』
他にも『超兵器ガ壱號』『コロリころげた木の根っ子』。
漫画スペースがあったので久しぶりに読みました。どれも名作だわ。
F先生は子供の頃、高岡駅前を走る桜馬場通り沿いの住宅地(定塚町)に住んでおり、
小学5年の頃氷見市から引っ越してきたA先生と出会います。
彼らが高校卒業まで過した景色が、ドラえもんにもそれとなく表れています。
『空き地』は連載やアニメ初期、土管以外にも材木や資材が置いてあったり、
道具でタイムスリップした際、昔は材木所だったことが触れられていますが
これはF先生が子供の頃の遊び場だった、材木所の資材置き場が元ネタだったり
『裏山』は高岡城址公園の一角が元となっていると言われています。
僕の少年期の希望だった彼。
僕の目の前に表れないのは、もう子供ではないからということでしょうか。
そういうことを考えて悲しくなったのでもう寝ます。
とりあえず『もしもボックス』が欲しい。
あと大仏も見たよ。初詣がよその市の大仏ってどうなの…。
おわり。