アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2018年11月15日 金時山(公時神社登山口)

やあやあ。

 

本当は2:00に起きてゆっくり弁当でも作りながら、トワイライト富士を見に行く予定でした。

朝日でオレンジに照らされる稜線を見ながら、コーヒーでも飲もうかと思ったんです。

 

 

 

起きたらね、部屋の時点で寒いじゃないですか。

こりゃもうやる気も削がれるってもんですよ。そのまま二度寝ですよ。

 

起きて6:00。眠い眼を擦りながら車に乗り込む。朝の藤沢の気温5度

西湘バイパスを運転中、大磯の海を見ると、

寒さも本番なのか海面から湯気が出ている。

水平線の奥に見えるは澄んだ晴れの日にしか見られない離島の大島

 

向かう先は箱根町金時山

半年前、僕が登山を始めるきっかけになった山です。

 

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金時山1,212m日本三百名山の1つ。

金太郎坂田金時が幼少期に暮らしていたと言われる、金太郎伝説の山。

箱根の中心部を囲む外輪山の中で最も標高が高く、

遮る山々が無い山頂からは富士山の眺望が非常に良く、登山道も数多く整備されていることから、

一年を通して箱根で最も登山者が多い山。

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7:10 公時神社登山口

 

金時山は特にシーズン期になると日中の山頂は人集りが酷いという話なので、

時間をずらして登りたかったのです。

前に行った時は5月半ばの昼頃でしたが、それでも10人以上はいたなあ。

 

その時はバスで来て、今は閉店したローソンの近くの別荘や社員寮沿いを通る、いわゆる金時登山口コースで登って公時神社で降りました。

今回は車でアクセスしやすい公時神社のピストン。

 

公時神社、金時登山口共にCT1時間もあれば登れる金時山は、本来は猪鼻嶽と呼ばれ、なかなかの急坂になります。

金太郎が岩を落としたら、大きな猪に当たって死んでしまったので、

猪の鼻を切って埋めて供養したから、だとか

猪の鼻のように傾斜が大きいからだとか色々逸話がありますが、今では後者の意味合いで使われることが多いんじゃないでしょうか。

 

登り口から30分くらいは段差や九十九折りで標高を稼ぐので、序盤が苦しい山。

 

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九十九折りを粗方上り終わると、樹木の切れ間から仙石原方面の展望が開けてきます。

金時山はこっち側から登ると、大涌谷や仙石原は見えますが、

富士山は山頂に着かないと決して見えないというのが、また苦労した分のひとしお、という感じで好きなんですよね。

 

登り始めて45分ほどで金時登山口との分岐に到着。

ここからも少し登りがあります。半年前は息も絶え絶えだったこの道。

今も息は切れてますがだいぶマシな気分。

 

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8:15 金時山山頂。

麓からでも分かってましたが、雲一つないベストパノラマ。

 

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箱根随一と呼ばれる金時山の景色。

左から箱根最高峰神山の麓に広がる大涌谷、仙石原や芦ノ湖

中央に見えるのは駿河湾と、乙女峠や外輪山。

更に右に向かうと愛鷹連峰、富士山裾野から見えるのは南部町方面の山々。

富士山麓に広がる御殿場市街。

右側の裾野からは甲斐駒ヶ岳八ヶ岳連峰

更に手前に来ると御正体山や、10月に行った山中湖側へと繋がる。

 

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神山。現在は先の噴火の影響で3レベル規制に入っているので、入山禁止です。

いつ解かれることになるやら。

大涌谷の黒たまごもいつか食べに行きたいですね。

 

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日本の湾で最も水深が深いとされる駿河湾

海底の最大水深2500m。海底からこの金時山山頂まで、すっぽり富士山1つ分。

 

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中央が愛鷹連峰。

ちょうど真ん中の窪みの左側のピークが位牌岳、右が最高峰の前岳

駿河湾側から見ると良い景色なんだとか。

 

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金時山山頂には猫が何匹もいます。

今日は朝日が眩しいのか、眠気でうとうとしてました。

 

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人馴れしていて、朝食を食べてると近寄ってきます。

とてもかわいい。

でも何もあげるものがないと分かったら、さっさと行ってしまう。潔い。

 

山頂の景色をゆっくり楽しんだ後、混む時間帯に当たるのも嫌なので9:15出発。

 

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日差しが差し込む秋晴れの樹林帯は歩いていて気持ち良い。

落葉が目立ってきて、秋の気配も遠のいてきたこの頃ですが、暖かな朝日に包まれる一番の登山日和。

 

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金時宿り石

金太郎がこの岩の下で雨を凌いだり山姥と暮らしたとか。

 

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奥の院

 

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10:15 公時神社。

麓から眺める山もどことなく厳かな雰囲気。

 

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その後は温泉に入ってだらだらして、15時に帰宅。

 

今年は紅葉を追いかけながらの山行が多かったですが、

藤沢でも紅葉の装いがピークを迎え、冬にまた一歩近づいた気がします。

まだ山を何個か登りたい。次は西丹沢にしようかな。久しぶりに。

 

それでは。