昔の散歩道。
前回の続き。
ツツジが綺麗な垣根の先には、頭がフサフサの家が。
あれは『芝棟』と言い、屋根の頭を土の重さで抑えて、
なおかつ土が落ちないように、草花を植えて根を生やさせているのだとか。
紫色のアヤメに似た花が咲いていて、調べてみたらイチハツ。
17世紀に建てられた、園内でも最も古い家屋の1つだそうです。
園内ではちらほらシャガが見られました。
古民家の煙と木材の匂いって好きなんですよね。
生活臭というか、癒されるというか。
線香や火薬の匂いが好きなんですが、アロマオイルで古民家の匂いも売ってくれねえか。
こちらは多摩川の船の渡し場にあった船頭小屋。
なんと移動式の小屋で、サイドに通し金具がついており、大雨で河川が増水した時には
ここに丸太を通し、4人がかりで駕籠のように持ち上げて移動したそうです。
前述の芝棟。
もはや苔にすら浸食されている。
この『伊藤家住宅』は日本民家園が誕生するきっかけになった建物で、
川崎市麻生区に所在していたこの建物を保全する場所の候補地に、生田緑地が選ばれました。
その後、各市町村・県から多くの古民家が移築され、
関東最大の民家園へと繋がるのです。
農家で、味噌を作ったりしていたようです。
神奈川県清川村からは、茶畑に囲まれた名主の農家。
板目がメタリックでかっこいい。
そして三重県志摩の漁村から移築された船越の舞台。
漁村の巨大な歌舞伎舞台です。
建物地下に奈落と呼ばれる回り舞台の装置があって、現在は封鎖されていました。
5年前に来た時は入れた気がするんだけどな。
舞台を越えると、民家園の建物も終わり。
ここからの道が専修大学へ繋がり、僕の家もその近くにありました。
家の近くにオバケ屋敷みたいなのがあってね…。
信じるタチではないですけど、結構不気味でした。今でもあんのかな。
今回は歩けませんでしたが、離れたところに東生田緑地もありました。
僕は散歩コースではそちらに行く方が多かったように思います。
民家園の最後には、藍染めを楽しめる施設もございます。
昔ここで買った手ぬぐい、多分未だに持ってますよ。
帰りは渡った橋の下を通り、生田緑地へと繋がる道を歩きます。
紅葉のシーズンになると、ここも人通りが多くなります。
桜は登戸、紅葉は生田緑地と、自然を感じる場所が多いのもこの地域のポイント。
ここから眺める緑の風景も良いものです。
途中リスとすれ違いました。お邪魔してごめんよ。
昔に歩いた時とはまた別の目線で見られ、楽しかったです。
その前に色々と懐かしい道を歩いていたのもありましたが、結構疲れました。
GWに色々な場所に行かれる方もいらっしゃるでしょうが、
どこもゴミゴミしていて、高速道路に乗る気にならんです。
僕も下道を走って、山梨や長野に行くくらいになりそう…。
なので、あえて近場の隠れたスポットや、新緑に囲まれた道を歩くのも乙ですよ。
tvkでGWに行きたい観光地で、日本民家園が取り上げられていました。
LOVEかわさき 4月27日放送 GWは日本民家園を楽しもう!
今日は久々に、数少ない友人とサシ飲みに行ってきます。
ばいばーい。