アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2019年6月25日 弥陀ヶ原~美女平(2/2)

前回の続き。

 

大観台(1470m)で称名滝を見て、美女平まではあと半分ほど。

この大観台近くから植栽の風貌がガラッと変わります。

 

f:id:akiranngo:20190625185524j:plain

しっとりしている。

今までは陽が差しやすい笹薮の中を縫うような木道でしたが、

ここからはネズコブナの生い茂る林となっており、

そのため雨の日はとても滑りやすくなっております。

 

f:id:akiranngo:20190628111135j:plain

ハルゼミの大合唱。

道中には豆知識の看板が。

 

ネズコは隣の長野ではヒノキと同じくらい重要な樹木であり、

色白のヒノキと比べると黒い見た目から、『黒檜(クロビ・クロヒ)』と呼んだそう。

 

それがいつしか訛って『クロベ』と呼ばれるようになり、

黒部ダム黒部峡谷を抱える黒部市は、このネズコが多く自生していることから

名がつけられたとされています。

 

f:id:akiranngo:20190625185516j:plain

ツガザクラ

また、ここから先は特にクマへ注意しなければなりません。

美女平周辺の千寿ケ原・芦峅寺地区は富山県でも特にクマが濃い地域とされ

今年は6月28日までに県内で57件のクマ目撃例がありますが

うち11件が同地域でのものです。

 

昨年美女平で襲われた人がいるということを覚えていたので、

誰もいないことですし、歌いながら歩いてました。

 

f:id:akiranngo:20190625185432j:plain

イワカガミちゃん。

第一に遭わないように対策するべきではありますが、

美女平に多く自生するトチやブナの実は、クマにとってご馳走です。

むしろ部外者はこちらなので、

出会ってしまうのも無理からぬことなのかもしれません。

 

f:id:akiranngo:20190625185438j:plain

ギンリョウソウ。

こちら側から通ってきた人のおかげか、露払いができていたので助かりました。

湿度の高い道ですので、道中多くのギンリョウソウを見かけました。

ここまで多く見られるのは、雨の日の翌日だったからかもしれませんね。

 

f:id:akiranngo:20190625185556j:plain

アミノバイタル補給。

ようやく残り2kmの休憩所。

ここでカモシカを見かけました。僕が気付くより先にあちらが逃げたのでびっくり。

 

f:id:akiranngo:20190625185630j:plain

固有種 タテヤマスギ。

幹からにょきにょき枝分かれしていることから名が付いた『火炎スギ』。

タテヤマスギの巨木は、登りで別の探勝路を選んだ方が多くみられるかも。

最短コースもそれはそれで良いものですが。

 

f:id:akiranngo:20190625185636j:plain

曲がり角では歌を歌う。

美女平の探勝路を周回するだけで結構な距離がありますので、

いずれ回ってみたくはありますね。

 

f:id:akiranngo:20190625185645j:plain

小鹿の足になってる。

そんなこんなで10km余りの、ちょっぴり長いトレッキングも終わり、

美女平駅へと到着しました。

 

f:id:akiranngo:20190625185702j:plain

14:40。

巻き巻きで進んできたので4時間ちょっとの行程でした。

次回は立山のどこへ行こうか、いくつか考えておきたいですね。

 

この後はケーブルカーに乗って帰宅。

結構歩いたからか、何かだるくて夜中は眠れなかったよ。

 

じゃあね。