アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2019年6月25日 弥陀ヶ原~美女平(1/2)

前回の続き。

 

追分を出発して、弥陀ヶ原を降りていきます。

 

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こんな感じ。

 

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雪解けの終わった鍬崎山。

今回は歩くアルペンルートコースガイドの順番で

追分(1840m)から美女平(977m)まで下りて行くことにしました。

 

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全体的に非常に歩きやすい。

歩くアルペンルート

長い立山信仰の歴史を刻む立山登拝道を修復整備して、

自然を体験しながら学び・楽しむ、ふれあい豊かな利用の場を

提供するものです。

立山地域「緑のダイヤモンド計画」の一環として、

平成8年度から平成11年度にかけ、千寿ヶ原から一ノ越黒部湖に至る

27kmの登山道を再整備したものです。

                                                                                             (『立山やまマップ』)

追分から美女平まで、コースタイム上り8時間、下り6時間

およそ10.6kmの行程となっております。

 

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チングルマ

高山植物群生域の弥陀ヶ原から、ブナ林やタテヤマスギの巨木が連なる美女平まで繋ぐ

今回の区間は、立山でもとりわけ多種多様な植物の宝庫ですが、

室堂への直行バスが運行する現在、多くの方がスルーしている登山道。

 

室堂行きのバスの脇に伸びる静穏な木道には、チングルマが咲き始めていました。

 

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キンポウゲ科にも似た見た目。

まさにその通り『可憐』な見た目です。

7月頭になれば、もっと見頃かな?

 

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名前不詳。

前回弥陀ヶ原に来た際には、この木道の存在までは下調べしておらず、

草も繁茂していたので、てっきりどこかのマイナールートへ向かっていくものだと思い

弘法までの大部分を、車道歩きで済ませていました。

 

車道よりも歩きやすく、直線上なので距離もないですし、

わざわざ苦労する道を歩いていたということですね。

 

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ツマトリソウ

この日すれ違った『同業者』は2名ばかし。

どちらも美女平から登って来られた健脚者でした。

 

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ゴゼンタチバナ

弘法を過ぎたあたりから、鍬崎山の頭が曇ってきていてちょっと不安。

鍬崎山の天気が崩れると、立山の天気も不安定になるのです、と地元の人曰く。

結果はと言えば雨に降られず、穏やかな行程になりました。

 

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大日連山。

道中は見所も多く、気持ちよいトレッキングルートとなっております。

弥陀ヶ原と大日連山をより雄大に撮影したい場合は、

ぜひ八郎坂手前まで下りて来てみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、数多ある山岳風景の中でも僕が特に好きなのは、

大日平と弥陀ヶ原を走る称名川に、夜明け頃霧がかかるところです。

有名な雲に浮かぶギアナ高地の写真にも負けない、荘厳な立山の一面を見られます。

 

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次回は空撮してみたい。

ラムサール条約保護区だからドローンって飛ばせないよね?多分。

もし許可が取れるのならやってみたいですが…。

 

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固有種、タテヤマリンドウ

立山はその特異な地形により、固有種も数多く自生しています。

白紫色をしたタテヤマリンドウもその1つです。

立山ケーブルカーのラッピングにも描かれていますので、見てみましょう。

 

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ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)。

また、舗装路沿いではニッコウキスゲがちらほら咲き始めていました。

話は変わりますが、富山のニッコウキスゲの名所の白木峰

予定通りなら6月29日には林道が開通し、8合目まで乗り入れができるとのことです。

 

 

ただ来週明けまでずっと天気が悪いので…。

次の晴れの日は物凄い人だかりになりそうです。

 

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称名滝。ハンノキ滝も見える。

そんなこんなで八郎坂分岐を通り過ぎ、称名滝の見える大観台へ到着しました。

バスだともっと下の滝見台でしか眺めることはありませんが、

実は対岸からだとここが一番眺望がよく、

幸運なことにシーズン前の刈込みが終わったばかりの到着でした。

 

登山者は、しばしば山へは自分の力だけで登っていると錯覚しがちですが、

ボランティアや整備の人達がいて、初めて快適な登山が楽しめているということを

きちんと覚えておきたいものですね。

 

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木道は更に森の中へ。

木道を歩いて、いよいよ草木繁茂する森の中へと進んで行きます。

 

後半へ続くんじゃ。