アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2019年5月19日 白木峰

山毛欅の白林より。

 

ウス。

今日も今日とて登山です。

だって最近晴れ続きですもの。

そりゃ登山日和ってなもんですよね。

 

今回向かったのは白木峰

一足早くお邪魔しました。

 

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白木峰。標高1,596m日本三百名山

飛騨高地に属し、遠く立山から白山まで見渡せる360度の大展望を持ち

山頂付近は池塘が点在する高山植物の宝庫。

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6:30 大長谷の奥地、21世紀の森杉ヶ平キャンプ場

朝早くと言うのに、仁歩の方では渓流釣りの方をちらほら見かけました。

 

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2019年5月現在、杉ヶ平キャンプ場の林道は車両通行止となっています。

 

白木峰につながる林道大谷線につきましては、昨年の春に路肩の

崩落が発見されて以降、車両の通行を禁止しています。

現在、7月上旬の車両通行再開を目指して作業中ですが、

今後の復旧工事の進歩状況や雪解け後の新たな路肩崩落箇所発見等によって、

車両通行再開時期が変わってくる可能性があります。

                                                                                      (『富山市 白木峰登山ガイド』)

 

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本来は8合目駐車場(1,322m)まで車で行き、そこから1時間歩けば山頂なので

お手軽に登山を楽しめる、富山県内でも人気が高い山の1つなのですが

キャンプ場から上がった場合、片道3時間のそこそこ歯応えのある山となるのです。

なので快晴の休日でありながら僕が多分一番乗り、殆ど登山客を見ませんでした。

 

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サンリンソウと思ったけどニリンソウかな。

基本的に林道を歩いて、所々に直登の登山道があるような感じです。

積雪期には御構い無しに直登することも可能らしいのですが。

 

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林道、林道、また林道!足が疲れる!

残雪がない時期なら、コンパクト自転車を8合目まで連れて行くのも良いでしょう。

今日もロードバイクヒルクライムに来てる人がいました。

帰り快適そうで羨ましいわ。

 

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 しかし自転車同伴は登山道とのよくばりセットが出来ないので、

そこは悩みどころです。

ブナ林に覆われた登山道、ショートカットにはなりましたが結構な急坂でした。

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汗ばむ陽気が燦燦と降り注ぐ中でも、不思議と林道歩きには退屈しませんでした。

景色が良いからかな。

いつもならグズグズで歩くのですが、今日は何か上機嫌。

 

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やけに飛びましたが、8合目から30分くらい登ってきたあたりです。

登山道が埋まっていて、雪がここ数日の陽気のためか緩く、不安だったので林道へ。

沢筋からの雪が積りに積ってミニ雪渓のようになっていました。

滑って谷側に落ちると残念ながらボッシュートとなります

 

数個のミニ雪渓を越えた先に、直下に到着。

階段も所々埋まっていました。

もう5月というのに。

 

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(・‿  ・)でもこの景色見たら許せちゃうんだな~これが。

立山へと繋がるような天空の路。

まさに天上の楽園というか。陳腐な表現だけれども。

 

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9:00 白木峰登頂。

 

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奥に見えるのは小井波から登れる夫婦山

右下は無人小屋。

トイレや囲炉裏まで備えられてる珍しい小屋です。

鍋パしましょう。ぼっち鍋パ。🍲

 

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岐阜方面。

しかし富山・岐阜県境に加え立山と白山に挟まれ、山頂は凄まじい風が吹いてました。

横っ面ブン殴ってくるような爆風なので、油断するとよろめいてしまう。

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木道歩きと笹藪の先には、雪化粧が融けかかった金剛堂山

その奥に白山。

威風堂々とした佇まいの金剛堂山は道中でも良く見えました。

 

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もう少し雪が融けて落ち着いたら、あちら側から白木峰を眺めてみたい。

飛騨高地はこの深山幽谷って感じがたまんないね。

 

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薬師岳をバックショットに。

薬師岳登山はただただ体力勝負を強いられる山行になりそうです。

曰く「とにかく遠い暑い。あと遠い

雪が融けたらなあ。

 

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2日前は見えず仕舞いだった剱岳も顔を覗かせる。

 

 

できれば目の前のピークを越えて見たかったのだけれど、

暴風の中雪渓を渡るのに、好奇心よりも嫌気が勝りました。

池塘巡りはまた7月、シーズンにニッコウキスゲを見ながらにしましょう。

 

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盛夏まで暫くのお別れです。風に背中を後押しされて下山準備。

 

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道中には前回の大辻山とは異なり、そこまで多くの花は見かけませんでしたが

ミツバオウレン?が咲いていたり。

 

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キクザキイチゲ

大概はもう大きくなっていましたが、フキノトウも沢山生えていました。

そこまで好きじゃないのに、たまに食べたくなるんだよな。

不思議な魔力があるのかもしれません。

 

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フデリンドウ

本来1時間の山が3時間もかかると思うと、躊躇するかもしれませんが、

人がいない山を静かに散策出来る、このシーズンにこそ来るべきなのかもしれない。

そんな気にさせる、少しスリリングな山行でした。

 

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帰りは金剛堂山を眺めながら8km弱をマラソンして麓まで帰りました。

 

もう疲労困憊よ。無理しなきゃよかった。

ばいばいー。