ウス。
『立冬』に入りました。
関東では木枯らし一号が吹き荒れ、本格的な冬の季節が到来間近。
雪に塗れて山に入りづらくなる前に、冠雪の剱岳を今一度見に行きたいなと。
ということで知られざる別天地、大猫山へ出発。
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大猫山。標高2,070m。北アルプスに属する。
毛勝三山の一峰猫又山から延びる東芦見尾根の派生ピーク。
アクセス難と急登の連続から人の気配は少なく、
山頂直下には手付かずの池塘が広がり、北方稜線や後立山連峰の景観が美しい。
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未明、馬場島に到着。
馬場島荘の駐車場に停めて片道40分近く歩きます。地味に辛い...。
(※山と高原地図では登山口すぐ傍に駐車場の記載がありますが、
実際は馬場島荘から少し行くとゲートがあり、工事車両以外乗入れ不可。)
今回登る山は前回クズバ山からも良く見えました。
中央の平べったい稜線のあたりです。
急登の連続、忍耐を強いられるトレーニングコース。
言われるほどの悪道ではありませんが、標高以上の難度に感じました。
数多ある動物名の山の中でも『猫』はなかなか見ないイメージ。🐈
毎年その年の干支にちなんだ山に登る『十二支登山』も行われていますが
猫はハブられているのでちょっと悲しい。
登山道は笹藪とスギの密生した急登で、あまり見栄えするものはありませんが、
ふと振り返ると剱岳方面への眺望が素晴らしい。
バリエーション入門コース剱岳北方稜線を余すところ無く見渡せる。
三ノ窓から上がってきた日に照らされた大日尾根が光り輝いて…早朝登山の醍醐味。
駐車場から3時間半、ちょっとした笹薮を抜けて大猫平へ到着。
北方稜線は雪に包まれ異国感溢れる佇まい。
一番左の丸っこい山が赤谷山。
赤ハゲ・白ハゲと続き、ガクッとキレ落ちてるのが大窓。
更に池ノ平山があり、小窓、その隣の鋭利な槍の頭にマッチ箱、小窓ノ王。
三ノ窓・チンネ・長次郎の頭と続いて剱岳山頂へ。
あちら側には大日連山、下にはクズバ山も見えました。
奥大日岳へと延びる西大谷尾根の全容がありありと分かります。
やはりここから見ると早月尾根に勝るとも劣らない長さが伺える。
割と好調なペースで来ましたが、大猫平の平場に来ると雪がカッチカチ。⛄
ここまでの道なら下山はキックステップで問題はないですが、
ここから先は恐らくバーンになっていると思い、
何かもう面倒臭さが勝って、ここでご飯食べることにしました。
遅めの朝飯を食べた後に、少しばかり散歩。
後立山連峰の山々は、稜線に上がらないと見えづらいでしょうが
それでも今年初お目見えの唐松岳と五龍岳を見られたのは良かった。
いつか不帰ノ嶮に行きたいなぁ。
池塘はこんな感じでガッチガチに凍て付いてました。
乗ってみようか悩みましたが、割れた時のダメージが半端ないのでノーセンキュー。🙅
こんなに凍結して、池塘の生物は大丈夫なのでしょうか。
剱岳をこっち側で拝んだことがなく、北欧に迷い込んだような景色がたまんねー。
今回登れなかった分、来年にはまたリベンジに来たいと思います。
夏はちょっと虫と藪がな…秋もいいけど、今の時期あたりがベストかな。
帰りの急登は耐の一文字でした。足がフラフラだよ。
また別の山で、ばいばーい。