アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2019年11月13日 [撤退]大猫山

ウス。

立冬』に入りました。

関東では木枯らし一号が吹き荒れ、本格的な冬の季節が到来間近。

 

雪に塗れて山に入りづらくなる前に、冠雪の剱岳を今一度見に行きたいなと。

ということで知られざる別天地、大猫山へ出発。

 

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今回のルート(GoogleEarth)。

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大猫山。標高2,070m北アルプスに属する。

毛勝三山の一峰猫又山から延びる東芦見尾根の派生ピーク。

アクセス難と急登の連続から人の気配は少なく、

山頂直下には手付かずの池塘が広がり、北方稜線後立山連峰の景観が美しい。

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未明、馬場島に到着。

馬場島荘の駐車場に停めて片道40分近く歩きます。地味に辛い...。

(※山と高原地図では登山口すぐ傍に駐車場の記載がありますが、

実際は馬場島荘から少し行くとゲートがあり、工事車両以外乗入れ不可。)

 

今回登る山は前回クズバ山からも良く見えました。

中央の平べったい稜線のあたりです。

 

急登の連続、忍耐を強いられるトレーニングコース。

言われるほどの悪道ではありませんが、標高以上の難度に感じました。

 

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数多ある動物名の山の中でも『』はなかなか見ないイメージ。🐈

毎年その年の干支にちなんだ山に登る『十二支登山』も行われていますが

猫はハブられているのでちょっと悲しい。

 

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登山道は笹藪とスギの密生した急登で、あまり見栄えするものはありませんが、

ふと振り返ると剱岳方面への眺望が素晴らしい。

バリエーション入門コース剱岳北方稜線を余すところ無く見渡せる。

 

三ノ窓から上がってきた日に照らされた大日尾根が光り輝いて…早朝登山の醍醐味。

 

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駐車場から3時間半、ちょっとした笹薮を抜けて大猫平へ到着。

 

北方稜線は雪に包まれ異国感溢れる佇まい。

一番左の丸っこい山が赤谷山

赤ハゲ白ハゲと続き、ガクッとキレ落ちてるのが大窓

更に池ノ平山があり、小窓、その隣の鋭利な槍の頭にマッチ箱小窓ノ王

三ノ窓・チンネ長次郎の頭と続いて剱岳山頂へ。

 

Mt.Oku Dainichi & Nishi Otani

あちら側には大日連山、下にはクズバ山も見えました。

奥大日岳へと延びる西大谷尾根の全容がありありと分かります。

やはりここから見ると早月尾根に勝るとも劣らない長さが伺える。

 

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割と好調なペースで来ましたが、大猫平の平場に来ると雪がカッチカチ。⛄

ここまでの道なら下山はキックステップで問題はないですが、

ここから先は恐らくバーンになっていると思い、

何かもう面倒臭さが勝って、ここでご飯食べることにしました。

 

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遅めの朝飯を食べた後に、少しばかり散歩。

後立山連峰の山々は、稜線に上がらないと見えづらいでしょうが

それでも今年初お目見えの唐松岳五龍を見られたのは良かった。

いつか不帰ノ嶮に行きたいなぁ。

 

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池塘はこんな感じでガッチガチに凍て付いてました。

乗ってみようか悩みましたが、割れた時のダメージが半端ないのでノーセンキュー。🙅

こんなに凍結して、池塘の生物は大丈夫なのでしょうか。

 

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剱岳をこっち側で拝んだことがなく、北欧に迷い込んだような景色がたまんねー。

今回登れなかった分、来年にはまたリベンジに来たいと思います。

夏はちょっと虫と藪がな…秋もいいけど、今の時期あたりがベストかな。

 

帰りの急登はの一文字でした。足がフラフラだよ。

また別の山で、ばいばーい。