2022年は暖秋の痕を引き、例年に比べて冬入りの時期も遅めでした。
本州ではまともに雪があるところは数える程度。
閉鎖目前のアルペンルート、室堂での泊りでシーズンインを飾ろう。
10:00頃 室堂到着。
今日の目的はスノーマウント。
昨シーズンに黒百合ヒュッテで構築したスノーマウントが思いの他良く、
今後も作って技術を向上させたいと思っていた。
ひたすら雪を積んでいくがテン場は満員御礼、
他の人も防風ブロックで雪を使うので贅沢はできない。高さは低めで構築していく。
しかし1年1ヶ月前と大差がない積雪。少し掘れば笹が見える程だ。
掘り出しで天井が薄くなりすぎ、一度崩壊させてしまう。
焼結が足りなかったようだ。
イグルーで使うかるかた雪を切り出して横に渡そうと思ったが上手く行かず、
結局部分的に埋め直して再度焼結。
結局完成したのは正午を暫く過ぎた後。
思わぬアクシデントにヘロヘロになってラーメンを食べた。
まぁ、寝床が出来ただけでも及第点。プラス思考。
そういや翌日に行く山を決めずに来てしまった。
雄山は安定だが、去年の焼き直しも面白味がない。
となれば、久しく訪れていない浄土山にしてみよう。
浄土だけでは物足りないが、そこら辺はとりあえず山頂で考えようか。
この日は午後から分厚い雲がかかり、夜には雷の荒れ予報。
こういう時にこそスノーシェルターを建てるメリットがある。
もっとも、楽に建てられるテントが九割九分九厘を占め、明らかにアウェイ。
ボケーッとしているとTwitterのフォロワーが何人か来たので談話。
今時期アツい雪面は浄土山バックボウルだとか、山崎カールはちょいと微妙かもとか。
もしかしたら明日お会いするかもしれない。
昼日中を過ぎると天気も悪くなったので穴に避難する。
おでんを食べて早めに就寝。雪越しに稲光が見える。
どうやら雷雲の本丸は市街地に流れたようだ。
降雪と風で容易に揺れるテントと比較すれば
粗末な穴蔵と言えど、スノーマウントは堅牢堅固。
ただ流石に狭くて寝苦しい。来年はもっと大きめのを作ろうと反省した。
次回へ続く。