6月の初旬、沢始めに沢上谷へ行ってきました。
2年ぶりです。
7:30に入渓。15度を下回って流石に朝は寒い。震える。
こんな有名な沢なのに、誰も来ていないのはシーズン始めの贅沢というもの。
その分落ち着いて撮影ができるという。
2年前よりも倒木が多くなっているのは多分気のせいじゃないと思う。
第一支流まで行けばだいぶ体もこなれて冷たさも気にならなくなる。
この支流はスリングが1本あるとだいぶ安心。
ナメ滝を左岸から登る。
この上のスラブは意外と怖い。尻餅ついたらスライダーになりそう。
五郎七郎滝は見事な2枚滝で、いずれ上流も訪れてみたい。
本流に戻ってプールをへつって先へ進む。
まだ泳ぐには気温が足りないねぇ。そもそも泳げないんだけど僕。
こういう水勢を映す構図すき。
滝はどれも直登できるので何の難しさもない。
強いて言うならミラーレス担ぐのは沢では不向きってとこくらいかな。
でもこれはコンデジでは撮れないしね。しゃーない。
防水カメラも今年買う予定なのに、スマホが先週不調になったり
タイヤの買い替え、旅行費も嵩んでなかなか手が出ない。
コケの海を遊覧していく。
イワナやカエル、水辺は生物で賑わい、足元を潜り抜けていく。
退廃的な岩洞滝は裏見の滝としても知られており、右から裏に回れる。
今回はこれを目的にしていた。
ショーシャンクごっこもできる程良い水量。
風も心地良く吹いて涼しい休憩場所だ。
上を眺めれば落ち口のシャワーも。
この上もいずれ行ってみたいな。
本流に再び戻る。
ステミングで抜ける場所もあるのでアスレチックみたいだ。
箕谷大滝の長大な落差はなかなか撮影しづらいが、
滑り落ちる水の情景が伝われば幸い。
一仕切り撮影した後、左岸を少し引き返して高巻き。
あまり印象がなかったが結構ここ登るんだね。
長い間使われたであろう巻き道は、これだけでもグッとくるポイントだ。
落ち口への下降ポイントもなかなか距離がある。
残置ザイルも古びているし懸垂の練習に丁度良いかも。
ここからナメのハイライト、舗装されたような道が続く。
これを見るためだけでも価値があるだろう。
秋に来たいポイント。
長年の月日を経て形成されたであろうプールの右手にかかる小滝を登れば
後は静かな平水を歩くだけとなる。
谷空木や山躑躅に彩られた杉林を横目に見ながら。
この区間は沢も開けて水勢もないので、
これでもう少しアクセスが良ければ子連れでも楽しめるかも。
6月頭は特に人が少なく穴場な時期。
ゆっくり歩いて撮影をこなす、沢始めにはちょうど良い運動となった。
脱渓点で着替えていると上の廃村から車が降りてきた。
新緑の森の中ならフィールドワークも捗るだろう。
1時間ほど車道を下り、昼半ばに車に戻った。
帰りは何気に行ったことがなかった荒神の湯に一浴して帰宅。
おわり。