今週は戸隠山へ行ってきました。
4年ぶり、3回目です。
折角の3連休、予定では2泊3日で塩の道120kmだったが
前半の天気が芳しくないことに加え月曜日に仕事が入り雲散霧消した。
一頻り不貞腐れ、北信方面に足を伸ばすことに。
戸隠は昨年も妙高山の後に蕎麦を食べに訪れているが
山自体は結構久しぶりの再訪。
6:03奥社を発。
序盤の急登がこの山で一番辛い気がする。
道中の花々を楽しんで40分、上を仰げば岩窟に嵌ったように御堂が見える。
古びた鎖は200年も前に寄進されたものだと云う話も。
culturalpropertiesto.blogspot.com
真偽はともかく石仏をここまで担いできた人、大変だったろうな。
眺めが良い。
御堂の登り出しは摩耗しているので左からへつる方が楽。
その後も鎖場は続く。
スリリングと眺望はセットが付き物。
P1尾根も数年行こうと思って宙ぶらりんだな。
蟻の塔渡りを下るのはあまり気が乗らないが牧場まで下るとそれはそれで面倒…。
岩と鎖の荒々しい山では決してなく、北信を代表する花の山でもある。
竜胆は流石にまだ早いが車百合、九蓋草、伊吹麝香草、山苧環…。
岩壁に植わる姫沙参を写真に収め、胸突岩を越えればハイライトの登場だ。
早めの出立もあり、蟻の塔渡りの渋滞に巻き込まれることもなく
気持ち良いスカイリッジを撮影しながら歩いていく。
FKTの柔かなソールは岩を掴めるのでとても使い勝手が良い。
そろそろ寿命が来る前にカラーモチーフとなった斑尾山に連れていきたい。
いまいちスカッとは晴れなかったが陽射しを抑えられたので結果オーライ。
体調も良い。風邪も鎖場が怖くて逃げだしたかな。
そんなことを考えながら山頂に着く。
盛夏の北信となれば閉口する虫の多さを連想させるが、
蜻蛉が睨みを効かせているので小虫も目立たない。
松虫草は北信の花というイメージが強く、僕は雨飾山とここでしか見たことがない。
この縦走路が個人的にお気に入り。
古くから修験の道を志した者達もここで自然の雄大さと人間の矮小さを重ねていたのだろうか。
さて、一不動から往復3時間近くで高妻山へ行きたくもあったが
麓の駐車場の激混み具合と、昼飯時を逃す苦痛に抗うことなどできない。
足早に下り食事にしよう。
「私あなたのそばがいい」と言ってくれる人もいないし、
僕はぼっち蕎麦の方が好きなので結構です。急げ、急げ。
4時間少しで牧場に着き、バスで奥社まで戻る。
連休の大混雑に閉口しながらお決まりの蕎麦屋に向かったが、
無慈悲な「休日」の文字を見て膝から崩れ落ちた。
近くの別店で天婦羅蕎麦を味わい、
何気に訪れたことのなかった鬼無里から松本に下って20:00頃帰宅した。
おわり。