ウス。
10月頭の過去山行。秋口は北アも八ヶ岳も激込みで落ち着かん。
関東住みの頃、高い山と言えばあそこでした。
ということで山梨、奥秩父山塊。目指すは西沢渓谷から望めるギザ刃、鶏冠山。
未明に出発、翌朝6時に道の駅みとみに到着。
2年前、西沢渓谷から眺めた鶏冠山。
黄金色に輝く谷に浮かぶ鋭利な岩峰は、当時の僕に強烈なインパクトを与えました。
いつかあの山に行ってみたい。そのことがずっと頭に残っていたのです。
鶏冠山へは渓谷からルートを外れて、東沢を渡渉して取り付く。
東沢遡行の方々と挨拶を交わしつつ。
この日は晴れの秋口、水量もそうないので渡るのは楽々。
つとに知られた笊ヶ岳、鋸岳と並ぶ、山梨百名山の難関峰の1つ。
尾根に取り付いてザレた急登を只管登り続ける。
帰りはこの道通らないけど、ピストンは大変だな。
登り調子も暫くするとシャクナゲの小路へ。
秋は落葉して見通しも良いですが、夏季は結構茂って曲者だとか。
ガレた斜面を伝う。
登山の醍醐味というか、山の中にいるという感じが凄く伝わる良い登山道です。
この標識も味があって好き。
第一岩峰で先行者と合流。
奥秩父主脈縦走、いつか時間があればなと思っていましたが
なかなか地方住みにはハードルが高い。
そして向かう鶏冠山。
ここからは岩稜。太い鎖で難しいところはないけど慎重に。
太公望が釣り糸を垂らしているような風景。
第3岩峰は直登か巻道がありますが直登してみました。
なかなかスリリング。
鶏冠山の正式な山頂。思ったよりガスが出てきちゃいました。
一服して甲武信ヶ岳へと続く鶏冠尾根へ足を進めます。
鶏冠尾根は藪漕ぎの必要もないくらいスッキリしていました。
夏ならまた印象変わるんだろうな。
この写真とか、靄がかって幽幻な雰囲気があって個人的に好き。
コケコケしてとても好みの道でした。
あっという間に時間が過ぎてしまう。
退屈しないトレイルを踏みしめて、鶏冠尾根と戸渡尾根の合流部に到着。
いやーいい道だった。
抜けた先は甲武信小屋のすぐ近くにある木賊山。
ベンチもあっていい感じに寛げるのです。
なんだかんだお昼前なのでここでご飯休憩。
ここから甲武信ヶ岳までは往復で1時間くらいかかるので「うーん」と考えて、
2年前来た時に帰りがキツかったのを思い出して、今回はやめとこう。
ということで2年ぶりの甲武信さんはお預け。
雲も分厚くてあまり景色も良くなさそうだし。晴れた時にしましょ。
帰りに立派なベニテングちゃんを見つける。
これはいいものだ…。 工芸品の域。
帰りはいい加減しんどくなって、4時間近くかかっちゃいました。
下りがヘタクソなんだよね僕。
翌日は近場の小鹿野二子山に行こうと思ってましたが、
足がだるいのでのんびり下道走って奈良井宿に寄ったりしました。
その時の写真も気が向いたらいつか上げるかも。
んじゃ次の山でね。ばいばい!