アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2022年10月29~30日 白馬鑓温泉~白馬岳 (1/2)

岐阜に近い県央に住んでいる身として、後立山は空白地帯です。

県境に出るまで長く、そこまでするなら穂高で…と。

精々、安房峠が通れない冬に経由する程度。

そんな遠い親戚のような白馬の名湯、白馬鑓温泉へ行ってきました。

 

初めての猿倉。紅葉は終わりかけだが美しい。

確かこの日は前夜からドカ降り。

今日の行程は短いのでそこまで急ぐ必要もなし。

気持ち良い木漏れ日の中、猿倉を出発。

 

鑓ヶ岳ドーン!とはならなんだ。

小日向のコルで晩秋の雲霞を抜け、青空が晴れ渡る。

惜しくも銀嶺の鑓ヶ岳の全貌を見ることは叶わなかった。

 

それなりに登ったが、ここから谷へ降りての登り返しだ。

 

この谷を降りてまた上がる。

草紅葉も冬支度を済ませ、冬の長い眠りに備えている。

荒涼とした谷をトラバースしていく。何人か同業者も見えた。

 

何だかあったかい。気のせいか?

昼頃に温泉の真下に到着する。

開けた谷だからか、とても暖かに感じる。温泉の影響もあるか。

 

泉沢登り。

白馬鑓温泉と言えば後立山に疎い自分でも耳にする秘湯で

春になれば幾多のスキーヤーや登山者が訪れる。

その際、熱い源泉を冷ます為に雪を入れて温度調節するのだが

肝心の雪がないので今日は激熱だろう。

 

風呂にはレッチリのマーク。

既に何人か到着していて、どうやら数PTは鑓ヶ岳へ向かっているらしい。

どうせ明日向かうのだし、今日の行程は終了。

混雑する前に温泉を満喫しよう。

 

テン場は近ければ近いほど良い。(真横は既に埋まってた)

日当たり良く乾いたテン場に設営して、タオルとコーラを持って一浴。

折り畳み椅子を持ってきている人もいた。そういうのも良いね。

 

雪見風呂。

想像していた通りアッツ…。

しかし外気は冷たいので丁度良い。

本州有数の早さで味わえる雪見露天風呂ではないだろうか。

 

南山稜かな。

小鳥囀る雲上の湯に浸かってから寝転び、初冬の寒風に吹かれる。

寒暖差に眠りこけそう。

これが「ととのう」なのか単なるヒートショック一歩手前なのかは…

うーん、深く考えないようにしよう。

 

ここから出ているらしい。

賑やかになってきた頃、湯を譲って源頭を見に行く。

岩の切れ目から勢い良く温泉が噴き出ていた。

湯俣の噴湯丘みたいな感じになっているのだろうか。

 

 

流石に温泉側の水は飲めないので、少し登って南側の沢で給水。

一応水は1L持ってきていたが明日の分も欲しくなってきた。

温泉水は飲めないので、天狗側の沢に下降して補給。

 

飯食って寝る。

今日の飯は茶漬けの素パスタ。酒に合うし美味いし後処理も楽。

結局のところ、疲れた体に合うのはこういう素朴な味付けだな。

 

既に日陰になったテン場で明日の用意をして、夕暮れには就寝した。

 

続く。