金・土で全国的な降雪・荒天の模様。
1年半ぶり。
5:40舟山十字路を発。
何度か来ていることを言い訳に、全山縦走でも寄らず仕舞いだった。
ルートに組み込むと行程が半日延びるのが厄介。
ここ数日で白雪の衣替えを終えた針葉樹の森をひた歩く。
独立峰の如く屹立する阿弥陀岳は、風の影響を強く受ける。
御小屋尾根は深い樹林帯が長く続いて寒さは感じないが、積る雪は岩を覆うほどでなく
時折足を取られて疲労が溜まる。
やがて山頂の直下に出るとそこは雪と岩の世界。
難しくはないが緊張感のある登りを終えて中央稜と合流すると山頂が見えてきた。
すぐ手前は腿までの新雪。
シーズン初めにしては中々の積雪で楽しめた。
尤も、厳冬にはこの標識の「阿」まで埋まるのだからまだまだ。
凍て付く南陵の向こうに見えるは権現岳と富士の高嶺。
女性的な硫黄岳の、スキーで滑れば気持ちよさそうな緩斜面。
ショートスキー担いで来るのも面白いかもしれないな。
行者小屋から赤岳に向かう人々を見下ろせば、
切立つ西壁のリッジに目を惹かれる。
年始に歩いた山脈を、再び白雪の好天に一望できたことに喜ぼう。
こうやって見ると蓼科山はやっぱり遠いな…。
余裕があれば赤岳に行くことも考えていたが
中岳への登り返しと諸々を考えていたら気も乗らない。
下山して新蕎麦でも手繰ろうじゃないか。
諏訪湖を眼前に標高を落としていく。
11時を回る頃には樹々の雪も融け落ち、カラマツの登山道はスリップ地帯。
思いっきり尻を打った。いててて。
思ったよりも長引いて、13:25に舟山に戻る。
少し帰り道から逸れるが、この近辺では白州塩沢温泉がお気に入りだ。
諏訪のIC近くの蕎麦屋でたらふく食べた後、いつもの安房経由で帰宅。
日暮れも早くなってきたので、これからの時期は猶更早立ち早下山を心掛けたい。
おわり。