めっちゃサボってました。
前回の続き。
06:00起床。日が昇らないうちに2Fの岩風呂に入浴。
あ、あっちぃ…!!でも3Fよりなんぼかマシ。貸し切りでまったり入る。
日が昇る頃、澄んだ空気の早朝、橋を渡り山上の集落 果無への坂を登る。
果無山脈とは大仰な名前を…という偏見は、頭からかき消えた。
1000m弱の山域ながら深く刻まれた谷、点在する集落。
山は村々を分つ結界、峠跨ぎ山河渡って行き来する。
その自然豊かな様を、旅人は山巓尽きぬ「果無道」と畏敬を込めて称したのだろう。
日の出を道中のベンチで眺め、風情ある朝の小径を進む。
石碑で振り返ればフォトジェニックな景色が広がる。
あの山の向こうの向こうの更なる向こうからの旅路も、今日で終わろうとしている。
暫し山道を進む。
全体的に緩やかな道は、人と遭うこともなく静穏な時が過ぎる。
やがて樹林が開ければ、谷と山に囲まれ…。
果無はすでに遥か足の下。
仏様が点在している。今よりも薄暗かったろう当時は
旅人もほっと一息ついただろうか。
無骨な果無峠を過ぎれば、今日の登りは終わったようなものだ。
しかしここから結構な下りが続くので、気を緩めず。
見覚えのある十津川の流れを見れば、大社はあの小高い山の向こう。
spotifyで音楽を流しながら軽快に下れば、唐突に民家の合間を縫って車道へ立つ。
時計を眺めれば御昼時。
ここからは暫く車道歩きとなり、川の畔にカモの大群を眺めまったりと。
道の駅はリサーチ不足、年末年始の営業はしていないらしい。
仕方がないので大社まで我慢しよう。
住宅街を歩いて杉林を登れば、そこは以前に見た覚えがある所。
その時は「小辺路なんてものがあるのか」程度の認識だった。
とうとうこの旅も終点か。
ここからは2年前と同じ道を辿り、当時よりも人混み激しい大社を参詣。
正午もとうに過ぎた頃、出店でポテトを食べ歩き。
今日の宿はここから5km先なのだが、バスはもう少し先らしい。
待っても良かったが、歩いてみないとその町のことは分からない。
腿に鞭打ち多少の苦労は旅の味、と宥めて昼中に幕営地に到着した。
次回へ続く。