アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2024年9月7日 阿多野郷川真谷~乗鞍岳 (2/2)

前回の続き。

 

沢靴をデポして乗鞍岳の最高峰、剣ヶ峰へ向かう。

 

御嶽の賽の河原のような平坦地。まだ浅い熊の糞が幾つか。

ここから標高差300mは怠けた体にはしんどく、何度か腰を下ろす。

道中、数人の中洞権現ノ尾根からの登山者と会話する。

 

高天原

真っ白な山頂でも構わないと考えていたが、大日岳南東面で少し晴れだす。

 

 

乗鞍最高峰 剣ヶ峰。

足を取るハイマツと大岩に苦慮して進めば目指す頂。

道に散らばるスコリアや軽石が、ここが火山地帯と告げている。

 

晴れた。

直下の軽い岩場を越えて剣ヶ峰に登頂。…と思ったら、

山頂標を撮るために夥しい行列が続いていた。100人くらいか。

ケツに付いて並ぶ気にもならず、さっさと写真を撮って引き返す。

 

大日岳。

「最も俗世的な百名山」と揶揄されることもある乗鞍岳だが、

喧騒甚だしく響き渡る北面と対照的に、南面には片手で足りる程の往来。

 

権現池。

古来から麓の集落ごとに乗鞍への登拝道が拓かれていたのだが、

今ではその多くが滅失してしまった。

 

岳谷右岸尾根かな。

岳谷から詰め上げる道も、高天原への侵入禁止措置によるか、それ以前かは定かでないが

既に廃道になって久しい。

いずれこの谷にかかる立派な滝を見に行こうか。

 

真谷を望む。あれを登って来た。

さて、デポ地まで戻ると辿ってきた名渓を望める。

暫し休憩し、中洞権現ノ尾根を下山する。

 

中洞権現ノ尾根から奥千町方面。

この尾根道は若干不明瞭だが、注意すれば迷うことはないだろう。

熊を良くみるらしいので時折笛を吹きながら。

 

中洞権現ノ尾根を下る。

森林限界下の深い笹薮は思わず閉口した。

足元が苔生した岩でズルズルと滑ったりする中掻き分けて進む。

標高以上に消耗する。いずれこの不明瞭な整備すらされずに消えていくのだろうか。

 

16:59 駐車場。林道40分は長かった…。

退屈な林道を暫し歩いて駐車場に着いたのは稜線から約3時間後。

緑深い森に広がる渓を伝って、山巓の深い懐に入ることで充実感溢れる1日を過せた。

 

島々「アルパインカフェ満寿屋」にてウゑストンカレー。美味。

帰りは暗くなった頃に島々でカレーとクラフトコーラ。

生憎時間が押していたので長居しなかったが、非常に美味だったので

この辺りに来た時はまた再訪したいと思えた。

 

近くの竜島温泉で癒した後、翌日は新穂高に軽く寄って昼前には帰宅した。

 

おわり。