アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2020年1月25日 上市町⑱塩谷集落

前回の続き。

 

中ノ又から下山してきた。

再度切り返して上流へ行く前に、麓の集落を見ていくことにした。

 

f:id:akiranngo:20200131174457p:plain

現行。

塩谷(しおんたん)集落。

現在の世帯数0戸、人口0名。(上市町H30住民登録人口)

 

「しおのたに」「しおたに」とも呼ばれる。

 

f:id:akiranngo:20200131174140j:plain

土蔵。

集落の起源は判然としないが、草分け塩川治郎源頼朝の家臣であったと云われ、

為朝(ためとも。頼朝の叔父)の遺骨を奉じ村社を斎き祀ったのが承安元(1171)年と

伝えられている。

 

地名は塩川治郎の名に因んで付けられたとされている。

 

f:id:akiranngo:20200131210756p:plain

昭和30年代の塩谷。

明治5年1戸と殊更小さい集落であった。

無住集落の時期、離村理由共に不明だが

国勢調査によると平成12年に210名、平成17年00名。

 

当日は通いの方もいらっしゃった様子で、完全に人の手が離れた訳ではなさそうだ。

お話を聞く機会があれば尚良かった。

 

f:id:akiranngo:20200131174149j:plain

神明社跡。

村社は神明社

既に解体されて跡地には僅かな瓦のみ残されている。

解体時期・合祀先共に不明。合祀先は宮司を同じくする延命院(立山町岩峅寺)だろうか。

 

f:id:akiranngo:20200131174107p:plain

往時の神明社

境内には相当に古い五輪塔があり、その古さが当地開村の古さを物語ると聞くが

当日見た限りは見当たらなかった。

解体時に移したのか、或いは笹薮の中に埋まっているのかは定かではない。

 

f:id:akiranngo:20200131174213j:plain

往時の平地は開けた水田が見えただろう。

対岸の大松(おおまつ)は家々も並び活気があるが、

橋を渡った一方は鳥の囀りすら良く響く物静かな地だった。

 

休耕田を背にし、急な坂道へ一走りする。